商品ページの箇条書き(商品の仕様)は、スクロールせずに読まれる数少ない場所です。にもかかわらず、3行しか埋まっていない、あるいは機能を並べただけ、というページをよく見ます。
この記事では、5行をどう配分するかの型を書きます。
前提:読まれるのは上の2〜3行
まず現実を押さえます。箇条書きは上から読まれ、途中で止まります。特にスマートフォンでは、4行目以降は「もっと見る」の内側に入って畳まれることがあります。
つまり、1行目と2行目に何を置くかで9割決まります。下のほうに大事なことを書いても読まれません。
行数と1行あたりの文字数の上限はカテゴリーによって異なります。セラーセントラルの入力欄で確認してください。
5行の型
上から次の順で置きます。
1行目:いちばん強い購入理由
その商品を選ぶ最大の理由をひとつだけ。競合と比べて明確に勝っている点があるなら、それをここに置きます。
複数の良い点を1行に詰めないでください。1行1メッセージです。
2行目:サイズ・容量・対応の実数
「どれくらいの大きさか」「何が入るか」「何に使えるか」を数字で。ここが分からないと、お客様は購入を先送りします。
「コンパクト」ではなく「幅30×奥行20×高さ15cm」。「たっぷり入る」ではなく「500mlペットボトルが6本」。
3行目:素材・作り・品質の根拠
「なぜこの価格なのか」に答える行です。素材、加工、検品体制。価格が競合より高い場合、ここが薄いと選ばれません。
4行目:使い方・お手入れ
購入後の不安を消します。「洗えるのか」「電池は要るのか」「取り付けは自分でできるのか」。ここが不明だと後回しにされます。
5行目:保証・サポート・注意点
保証期間、問い合わせ窓口、そして適合しない使い方を明記します。注意点を書くのは売り逃しに見えますが、返品と低評価を減らすほうが結果的に得です。
機能ではなく利点で書く
いちばんよくある失敗がこれです。
機能だけ書いている例
・ポリエステル100%素材を使用
利点まで書いた例
・ポリエステル100%だから、水をこぼしても拭くだけ。洗濯機で丸洗いもできます
読み手が知りたいのは「素材が何か」ではなく「それで自分の生活がどう変わるか」です。
型にすると次のようになります。
【特徴】だから、【誰が】【どんな場面で】【どう楽になるか】
全行をこの型で書く必要はありませんが、少なくとも1〜3行目は利点まで書いてください。
書き方の細かいところ
先頭に短いラベルを付ける。 【大容量】【洗える】のように、行頭に2〜5文字のラベルを置くと、流し読みでも内容が拾えます。ただし記号の使用制限はカテゴリーの規約を確認してください。
1行を長くしすぎない。 上限まで書けても、スマートフォンでは3〜4行に折り返されます。読みにくくなるので、1行あたり60〜80文字を目安にします。
キーワードは自然に混ぜる。 箇条書きは検索の対象になりますが、単語を置くだけでは意味が通りません。「大容量」なら「(具体的な容量)入る大容量設計」のように、文章の中に入れます。
同じ語を繰り返さない。 5行すべてに同じキーワードを入れても効きません。
全角の記号を多用しない。 ★や■を並べると読みにくく、環境によって文字化けします。
何を書くかの見つけ方
内容は想像ではなく、次の3か所から取ります。
1. 自社の低評価レビュー。 星1〜3に書かれているのは「買う前に知りたかったこと」です。それを先に書けば、返品が減ります。
2. 商品ページのQ&A。 出ている質問は、ページで答えられていない証拠です。
3. 競合の星3レビュー。 「悪くないが〇〇が惜しい」という文に、お客様が本当に気にしている点が出ます。自社がそこをクリアしているなら、上の行に書きます。
変更したら数字で確かめる
箇条書きを直したら、変更日をメモして前後2週間を比べます。
見るのはユニットセッション率(ページに来た人のうち何%が買ったか)です。箇条書きはページに来た人にしか見えないので、セッション数(流入)は基本的に動きません。動くのは購入率です。
変わらないなら、書いた内容がお客様の迷いと合っていません。低評価レビューとQ&Aに戻ってください。
複数箇所を同時に変えないこと。 商品名や画像と一緒に変えると、どれが効いたか分かりません。
まとめ
- 読まれるのは上の2〜3行。1行目と2行目で9割決まる
- 型は「①最大の購入理由 → ②サイズ・容量の実数 → ③素材と品質の根拠 → ④使い方・お手入れ → ⑤保証と注意点」
- 機能ではなく利点まで書く。「素材が何か」ではなく「それで何が楽になるか」
- 行頭に短いラベル。1行60〜80文字を目安に
- キーワードは単語で置かず、意味のある文章に混ぜる
- 内容は低評価レビュー・Q&A・競合の星3レビューから拾う
- 効果はユニットセッション率で確認。1回に1か所だけ変える
5行すべてを埋めていないページは、それだけで機会を捨てています。まず埋めるところからです。
