A+(商品紹介コンテンツ)を作ったのに購入率が変わらない、という相談をよく受けます。開いてみると、たいていきれいだけれど、書いてあることが商品説明のままです

A+の役割は、商品を説明することではありません。スクロールしてここまで来た人が、まだ買っていない理由を消すことです。この記事では、その視点で構成の型を書きます。

作る前に、迷いの一覧を作る

構成に入る前の準備です。ここを飛ばすと、作り手が言いたいことを並べただけのページになります。

次の3か所から、購入をためらう理由を集めます。

1. 自社商品の低評価レビュー。星1〜3のレビューには、期待と実物のずれが書かれています。これはそのまま「買う前に確認したかったこと」です。

2. 競合商品のレビュー。特に星3のレビューが役に立ちます。「悪くはないけど〇〇が惜しい」という文には、お客様が本当に気にしている点が出ます。

3. カスタマーからの質問。商品ページのQ&A欄です。ここに出ている質問は、ページで答えられていないという証拠です。

集めたものを「サイズが不安」「素材が不安」「使い方が分からない」のようにグループ化します。このグループが、A+で潰すべき項目です。

構成の型:上から7ブロック

集めた迷いを、次の順で配置します。上から重要な順です。多くの人は最後まで見ません。

ブロック1:一言で何の商品か

大きな写真と、短いコピー1本。ここで「自分向けの商品か」を判断されます。機能を並べず、誰の何を解決するかを1文で。

ブロック2:使っている場面

商品単体ではなく、使われている状態の写真です。生活の中に置いたときの大きさ、雰囲気が伝わります。ここで「うちで使えそう」と思ってもらいます。

ブロック3:サイズ・仕様の実数

一番よく見られるブロックです。寸法図、重さ、容量、対応機種などを数字で出します。「コンパクト」ではなく「幅30×奥行20×高さ15cm」です。

比較対象になるもの(ペットボトル、A4用紙、スマートフォンなど)と並べた写真があると、数字が読めない人にも伝わります。

ブロック4:素材と作りの説明

「なぜこの価格なのか」に答える場所です。素材、加工、縫製、検品体制など。特に価格が競合より高い場合、ここが薄いと選ばれません。

ブロック5:比較表

自社の複数商品がある場合の比較表です。サイズ違い、色違い、グレード違いを一覧にします。「どれを買えばいいか分からない」で離脱するのを防げます。

自社商品同士の比較にしてください。他社商品との比較表は規約上の問題があります

ブロック6:使い方・手入れの方法

購入後の不安を消します。「洗えるのか」「電池は要るのか」「取り付けは自分でできるのか」。ここが分からないと後回しにされます。

ブロック7:ブランドの姿勢

最後に、誰が作っているかを短く。長い会社の歴史は不要です。何を大事にして作っているかを2〜3文で。

テキストと画像の役割を分ける

A+では、画像の中の文字は検索の対象になりません。キーワードを画像に焼き込んでも、検索には効きません。

一方、テキストモジュール(画像ではない文字部分)は検索の対象になります。キーワードを置くならこちらです。

そのため、こう分けます。

  • 画像:見て分かること(サイズ感、質感、使用場面)
  • テキスト:読んで分かること+キーワード

また、画像内の文字は小さくしすぎないでください。スマートフォンでは横幅が大きく縮みます。実際にスマートフォンで開いて読めるかを必ず確認します。

商品説明文との使い分け

A+を設定すると、通常の商品説明文はページ上に表示されなくなります(表示仕様は変わることがあります)。ただし商品説明文の内容は残しておいてください。A+が何らかの理由で表示されない場合の受け皿になります。

箇条書き(商品の仕様)はA+と併存します。箇条書きは「スクロールせずに読まれる5行」、A+は「スクロールした人が読む部分」という役割分担です。同じ内容を書くのではなく、箇条書きで要点、A+で根拠、という構成にすると重複しません。

作ったあとに見る数字

A+を公開したら、ユニットセッション率を前後で比べます。ビジネスレポートで取れます。

A+はページに来た人にしか見えないので、セッション数(流入)は基本的に動きません。動くのは購入率です。ここが変わらないなら、載せた内容がお客様の迷いと合っていません。

そのときは、また低評価レビューとQ&Aに戻ってください。答えるべき質問が変わったのではなく、まだ拾えていない質問があるということです。

まとめ

  • A+は商品説明ではなく、買わない理由を消す場所
  • 作る前に、低評価レビュー・競合レビュー・Q&Aから迷いを集める
  • 上から「何の商品か → 使用場面 → 実数 → 素材 → 比較表 → 使い方 → ブランド」
  • 他社との比較表は載せない
  • 画像は見て分かること、テキストは読んで分かること+キーワード
  • スマートフォンで文字が読めるか必ず確認
  • 効果はユニットセッション率で確かめる

「きれいなA+」と「売れるA+」は別物です。デザインの前に、消すべき迷いの一覧を作ってください。