FBA納品は、慣れれば作業ですが、慣れるまでにいくつも落とし穴があります。しかも失敗すると、在庫が販売可能にならないという形で売上が止まります。

この記事では、実務でつまずきやすい箇所を、作業の順番に沿って書きます。

納品プランを作る前に決めること

作業を始める前に、次の2つを決めておきます。ここが曖昧なまま画面を触ると、途中で止まります。

何を、いくつ送るか。 直近の販売ペースと、納品から販売可能になるまでの日数(リードタイム)で決めます。少なすぎると在庫切れ、多すぎると保管料がかかります。

どこで梱包・ラベル貼りをするか。 自社でやるか、Amazonのサービスを使うか、仕入先にやってもらうか。仕入先に依頼できるなら、その分の作業がまるごと消えます。中国から直送する場合は特に効きます。

ラベルで一番多い失敗

FBA納品でのトラブルは、多くがラベル周りで起きます。

商品ラベル(FNSKU)の貼り忘れ・貼り間違い。 商品を個別に識別するラベルです。貼り忘れると受領されないか、他社の在庫と混ざります。特に、複数のSKUを同時に納品するとき、箱を取り違えて別のラベルを貼る事故が起きます。SKUごとに作業スペースを分けるだけで大きく減ります。

元のバーコードを隠していない。 メーカーのJANコードなどが見えたままだと、そちらが読み取られる可能性があります。FNSKUラベルで完全に覆うか、隠します。

ラベルの印刷品質。 家庭用プリンタのインク切れ、用紙のずれで読み取れないことがあります。印刷後にスマートフォンのバーコードリーダーで数枚テストすると確実です。

配送ラベル(貨物ラベル)の貼り位置。 箱の継ぎ目やテープの上に貼ると読み取れません。平らな面に貼ります。

梱包で気をつけること

箱のサイズと重量の上限があります。上限を超えると受領を拒否されるか、追加の手数料が発生します。上限値は変わることがあるので、セラーセントラルの納品ガイドで最新を確認してください。

中で商品が動かないようにする。 隙間があると輸送中に破損します。破損した在庫は販売できません。緩衝材を入れて、箱を振っても音がしない状態にします。

液体・粉末は個別包装。 漏れると同じ箱の在庫が全部使えなくなります。

混合在庫にしない。 1つの箱に複数SKUを入れること自体は可能ですが、内訳を正確に申告する必要があります。慣れないうちは1箱1SKUにしたほうが、受領差異が起きたときの原因追跡が楽です。

納品プランの作成でつまずく箇所

セラーセントラルで納品プランを作る際、次の点で止まりがちです。

納品先が複数に分かれる。 1回の納品が複数のフルフィルメントセンターに振り分けられることがあります。送料が増えるので、在庫を1か所にまとめるオプション(有料)を使うかどうかを判断します。少量なら分けたほうが安く、大量ならまとめたほうが安いことが多いですが、実際の送料で比べてください。

危険物(引火性・電池含む商品)の申告。 該当する商品は事前の審査が必要です。申告を忘れると受領されません。電池入りの商品、スプレー、アルコール類は必ず確認します。

数量の入力ミス。 申告数と実数が違うと受領差異になります。梱包後に数え直すのではなく、梱包しながら数えるほうが正確です。

発送してからやること

納品プランを作って発送したら、追跡番号を入力します。ここを空欄のままにすると、荷物が届いても紐づかず、受領が遅れます。

受領には日数がかかります。到着した翌日に販売可能になるとは限りません。繁忙期(大型セール前、年末)は特に遅れます。この日数を見込んで納品計画を立ててください。「売り切れそうだから今送る」では間に合いません。

受領後に必ず確認すること

ここを飛ばしている方が多いのですが、金額に直結します

受領数と申告数が一致しているか。 セラーセントラルの「納品履歴」で確認できます。差異があれば、原因を調べて調査依頼を出します。届いているのに受領されていない、途中で紛失した、といったケースは実際にあります。

調査依頼には期限があります。受領から一定期間を過ぎると申請できなくなるので、納品ごとに受領確認をルーティンにすることをおすすめします。月末にまとめて確認すると、期限切れが出ます。

販売可能になっているか。 受領されていても、「調査中」「保留」の状態だと売れません。在庫管理画面で「販売可能」の数量を確認します。

まとめ

  • 納品前に「何をいくつ」「どこで梱包・ラベル貼りするか」を決める
  • ラベルの失敗が最多。SKUごとに作業スペースを分け、印刷を必ずテストする
  • 元のバーコードは完全に隠す
  • 慣れないうちは1箱1SKU。受領差異の追跡が楽になる
  • 危険物該当は事前確認。忘れると受領されない
  • 受領には日数がかかる。繁忙期はさらに遅れる前提で計画する
  • 受領数と申告数の照合を納品ごとに行う。調査依頼には期限がある

FBA納品は、慣れれば単純作業になります。ただし受領確認だけは、慣れても省かないでください。ここが利益に直結します。