商品ページの改善というと、まず文章に手を入れる方が多いのですが、順番としてはメイン画像が先です。検索結果に並んでいる段階で見えているのは、画像・タイトル・価格・レビューだけです。文章はクリックされてからしか読まれません。
この記事では、メイン画像で差がつくポイントを5つに絞って書きます。
前提:メイン画像には規約がある
改善の話に入る前に、守るべき条件を確認します。Amazonのメイン画像には要件があり、外れると検索結果に出なくなったり、出品が止まったりします。
代表的なものは次のとおりです。
- 背景は純白
- 商品が画像の枠の大部分を占めていること
- 文字・ロゴ・枠線・透かしを入れない
- 付属しないものを写さない
- モデルや小道具を使わない(カテゴリーによる例外あり)
要件はカテゴリーによって細部が異なり、更新もされます。必ずセラーセントラルの最新のガイドラインを確認してください。ここに書いた内容だけで判断しないようお願いします。
以下は、この制約の中でできる改善です。
1. 枠に対する商品の大きさ
一番効きやすく、一番見落とされているのがこれです。
検索結果では、商品画像は小さなサムネイルで表示されます。スマートフォンならさらに小さくなります。このサイズで、商品が何なのかが一瞬で分かるかが勝負です。
商品が枠の中で小さく写っていると、周りの白場ばかりが目立ち、何の商品か分かりません。逆に大きすぎて端が切れていると、形が把握できません。
目安として、商品が枠の85%前後を占める大きさに調整します。上下左右に少し余白を残しつつ、可能な限り大きく。手元で150px程度に縮小して確認し、判別できなければ大きさが足りていません。
2. 角度
正面からまっすぐ撮った画像は、正確ですが立体感が出ません。多くの商品では、斜め45度前後から撮ったほうが、形・厚み・質感が伝わります。
ただし商品によります。書籍やパッケージのように「面」で認識される商品は正面が向いています。ボトル、家電、雑貨のように立体で認識される商品は斜めが向いています。
判断の仕方は、同じカテゴリーの検索結果を上から20件見ることです。上位が全部斜めなら斜めが期待されている形です。全部正面なら正面です。そこから大きく外れると、まず「違う商品」に見えます。
3. 影と光の処理
白背景といっても、影を完全に消すか、うっすら落とすかで印象が変わります。
影を完全に消すと、商品が浮いて見えて、合成した感じが出ます。安く見える原因のひとつです。逆に濃い影を落とすと、規約上は問題なくても検索結果で暗く見えます。
扱いやすいのは、商品の真下に薄く落ちる影です。接地感が出て、写真として自然になります。
光は、真正面から均一に当てるより、斜め上から当てて片側にわずかな陰影を作るほうが立体感が出ます。特に黒い商品、光沢のある商品では差が大きく出ます。
4. 色の出方
実物より明るく・鮮やかに補正した画像は、クリック率は上がりますが返品とレビュー低下に直結します。「写真と色が違う」は低評価レビューの定番です。
ここは短期の数字と長期の数字が逆を向きます。長期を取ってください。
現実的な手順としては、撮影後にモニターだけで判断せず、実物を横に置いて見比べます。色が違う場合は、彩度を上げるのではなくホワイトバランスを合わせ直すほうが正しく寄ります。
5. サイズと解像度
Amazonの商品画像にはズーム機能があります。ズームを働かせるには一定以上のピクセル数が必要で、長辺1,600px以上が推奨されています。
ズームが効くかどうかは、購入前に細部を確認したい商品ほど効いてきます。素材の質感、縫製、印字などを見たい人が確認できないと、判断を先送りされます。
アップロードするファイルは、可能なら長辺2,000px程度で用意しておくと安全です。小さい画像を後から引き伸ばしても解像度は戻りません。
変更したら、必ず前後を比べる
画像を差し替えたら、変更日をメモして、前後2週間の数字を比べてください。
見るのはセッション数(何人が商品ページに来たか)とユニットセッション率(来た人のうち何%が買ったか)です。ビジネスレポートから取れます。
メイン画像を変えた場合、まず動くのは検索結果からの流入、つまりセッション数です。ユニットセッション率はサブ画像や説明文の影響が大きいので、メイン画像だけを変えたときはあまり動かないこともあります。
複数の画像を同時に差し替えると、どれが効いたか分かりません。改善を積み上げたいなら、1回に1か所にしてください。
まとめ
- 前提として、メイン画像の規約は必ず最新のガイドラインで確認する
- 商品は枠の85%前後まで大きく。サムネイルサイズで判別できるか確認する
- 角度は同カテゴリー上位20件に合わせる
- 影は真下に薄く。光は斜め上から
- 色は盛らない。返品と低評価に返ってくる
- 長辺1,600px以上でズームを効かせる
- 変更は1回に1か所。前後2週間の数字で確かめる
メイン画像は、商品ページの中で最も多くの人が見て、最も短い時間で判断される部分です。ここに時間をかける価値があります。
