「対策しているのに順位が上がらない」という相談は多いのですが、話を聞いていくと、そもそも検索結果に出る条件を満たしていないケースが半分近くを占めます。

Amazonの検索順位は、大きく分けると2つの要素で決まります。

  1. 関連性 — その検索語に対して、この商品は関係があるか
  2. 売れ行き — その検索語から流入した人が、実際に買っているか

上げる作業をする前に、いまどちらでつまずいているのかを切り分けます。順番に見ていきます。

STEP1:まず現在地を正確に測る

自分のアカウントでログインした状態で検索すると、閲覧履歴の影響を受けて実際より上に見えることがあります。必ずシークレットウィンドウで確認してください。

確認するのは次の2点です。

  • 主要キーワードで検索したとき、何ページ目に出るか
  • そもそも検索結果に出てくるか(商品名+ブランド名で検索して出るか)

ブランド名を含めて検索しても出てこない場合は、順位以前の問題です。STEP2に進んでください。

STEP2:関連性の問題を潰す

検索キーワード欄(バックエンドキーワード)が埋まっているか

出品情報の「キーワード」欄は購入者からは見えませんが、検索対象になります。ここが空欄のままの商品は珍しくありません。

書き方には決まりがあります。

  • 半角スペース区切りで並べる。カンマや記号は不要
  • 同じ語を繰り返さない商品名に入っている語をここに再度書く必要はない
  • 表記ゆれ、ひらがな・カタカナ・漢字、英語表記、略語を入れる
  • 競合の商品名やブランド名は入れない(規約違反です)

商品名に主要キーワードが入っているか

商品名は関連性の判断で重みが大きい項目です。ただし、キーワードを詰め込むと購入率が落ちます。順位が上がっても買われなければ、結局は順位も維持できません。

現実的な優先順位は次のとおりです。

  1. ブランド名
  2. 商品の一般名称(最も検索される語)
  3. 主要な特徴(サイズ、容量、素材、入数など)
  4. 用途や対象

これで自然に読める範囲に収めます。読んで意味が通らない商品名になっていたら詰め込みすぎです。

商品仕様(箇条書き)と商品説明が埋まっているか

仕様は5つ埋めます。ここも検索対象であり、購入判断の材料でもあります。1つ20〜40文字程度で、冒頭に結論を置くと読まれやすくなります。

STEP3:売れ行きの問題を潰す

関連性の条件を満たしていても、その検索語から買われていなければ順位は上がりません。ここで見るのは購入率です。

購入率が低いときに見るところ

  • メイン画像:白背景で商品が大きく写っているか。何の商品か一目で分かるか
  • 価格:競合と比べて高い場合、その理由がページ上で説明されているか
  • レビュー:件数と星の数。競合が100件で自社が3件なら、順位以前に選ばれにくい
  • 配送:FBA(プライム表示)かどうかで購入率は明確に変わります

順位を上げるためにキーワードをいじり続けるより、購入率を上げるほうが結果的に順位に効く場面は多くあります。

広告で初速をつくる

新規商品は販売実績がないため、自然検索では上がりにくい状態から始まります。ここは広告で流入と販売実績を作るのが現実的です。狙うキーワードで広告を出し、そこから買われる状態を作ると、自然検索側も動き始めます。

STEP4:順位を落とす行為をしていないか確認する

上げる作業と同じくらい重要なのが、下げないことです。

在庫切れ

最も影響が大きい要因です。在庫が切れると検索結果から消え、再入荷しても元の順位にはすぐ戻りません。数か月かけて積み上げた実績が、数週間の在庫切れで大きく後退します。

発注の基準を決めていない場合は、順位対策より先にそちらを整えるべきです。

カートを取れていない

同じ商品ページに複数の出品者がいる場合、カートを取れていない出品者の広告は成果が出ません。価格、配送、アカウントの健全性を確認してください。

商品ページの頻繁な変更

改善のつもりで商品名や画像を短期間に何度も変えると、評価が安定しません。変更したら最低2〜4週間は数字を見る期間を取ります。

効果が出るまでの期間の目安

順位の改善は、広告の調整のように翌週に数字が動くものではありません。

  • 商品ページの修正が反映される:数日〜1週間
  • 販売実績が積み上がって順位に反映される:1〜3か月

短期で判断して次々に変更すると、何が効いたのか分からなくなります。1回の変更につき1つの仮説にしておくと、あとで検証できます。

確認する順番のまとめ

  1. シークレットウィンドウで現在地を測る
  2. ブランド名込みで検索して出るか(出ないなら関連性の問題)
  3. 検索キーワード欄・商品名・仕様が埋まっているか
  4. 購入率(画像・価格・レビュー・配送)に問題がないか
  5. 在庫切れやカート喪失で足を引っ張っていないか

上から順に潰していくと、どこで止まっているかがはっきりします。いきなりキーワードを増やすところから始めないでください。多くの場合、原因はもっと手前にあります。