ブランド登録を済ませると、Amazonの中に自社ブランド専用のページを作れるようになります。これがAmazonストアページ(ブランドストア)です。作るのに費用はかかりませんが、「作ったものの誰も見ていない」「何を載せればいいか分からず手が止まっている」という出品者は少なくありません。

ストアは、商品ページとは役割が違います。商品ページは1つの商品を買ってもらう場所、ストアはブランドの商品をまとめて見てもらい、2つ目・3つ目の商品にも目を向けてもらう場所です。この役割を押さえておくと、何を載せるかが決めやすくなります。

この記事では、Amazon ストアページ 作り方を、作る前の準備から構成の型、公開前の確認、人を呼ぶ使い方、成果の見方まで順に整理します。ブランド登録で使える機能の全体はブランド登録のメリットにまとめています。

Amazonストアページの作り方の前に決める3つのこと

ストアの作成画面を開く前に、次の3つを決めておくと、作業が途中で止まりません。

1. 誰に何を見せるか

ストアに来る人は、大きく2種類です。ブランド名を知っていて指名で来る人と、広告や商品ページのブランド名から何となく来た人。前者には商品の一覧を見やすく、後者にはブランドが何者かを短く伝える必要があります。最初は後者に向けて作るほうが、ストアの役割に合います。

2. 商品をどう分けるか

商品の分け方が、そのままサブページの構成になります。分け方の候補は次のとおりです。

分け方向くブランド例
用途で分ける使う場面が商品ごとに違うキャンプ用・家庭用・車用
種類で分ける商品の種類が多い本体・替え芯・ケース
対象で分ける使う人で選び方が変わる大人用・子ども用
シリーズで分けるシリーズ名で選ばれている定番シリーズ・上位シリーズ

お客様がどの言葉で商品を探しているかに合わせて選びます。社内の管理上の分け方(品番の順など)は、お客様には分かりにくいので避けます。

3. 素材をそろえる

ストアに使う画像は、商品画像とは縦横の比率が違うことがあります。ブランドのロゴ、トップの大きな画像(ヘッダー)、使用シーンの写真、商品の一覧用の画像を用意します。商品ページ用に作った素材を使い回せる部分も多いので、まず手持ちの素材を書き出してください。画像を外注する場合の費用の考え方は商品ページ制作の費用にまとめています。

構成の型

ストアは、トップページの下に複数のサブページを持てる作りです。作り込みすぎると更新が止まるので、最初は小さく作り、見られ方を見て足していきます。

最初に作る最小の構成

ページ載せるもの目的
トップヘッダー画像、ブランドの一文、売れ筋の商品、各サブページへの入口ブランドが何者か伝え、次のページへ進ませる
サブページ1〜3分け方ごとの商品一覧と、その分類の選び方自分に合う商品を見つけてもらう
(任意)ブランドについて作り手の考え、品質へのこだわり、使い方指名で来た人の信頼を深める

トップとサブページ2〜3枚から始めれば、作業は1〜2日で終わります。最初から10ページ作るより、4ページを公開して直すほうが早く成果につながります。

トップページの並べ方

トップページは、上から順に次の型で並べると迷いにくくなります。

  1. ヘッダー画像:ブランドの雰囲気が伝わる1枚。文字は少なくする
  2. ブランドの一文:何のブランドで、誰のためのものかを1〜2行で
  3. 売れ筋の商品:最も売れている3〜4商品を並べる
  4. サブページへの入口:分け方ごとの画像付きの入口
  5. 使用シーンや選び方:迷っている人向けに、どれを選べばいいかを示す

3番目の売れ筋を上に置くのは、ストアに来た人の多くがスマートフォンで見ていて、下までスクロールしないことがあるからです。画面の上の方で、買える商品を見せておくことが大事です。スマートフォンでの見え方の確認方法はスマートフォン表示の点検も参考にしてください。

サブページの作り方

サブページは、その分類の商品をすべて並べるだけでは不十分です。冒頭にその分類の中での選び方を1〜2行入れます。「初めての方は定番モデル、長時間使う方は上位モデル」のような一文があるだけで、迷って離れる人が減ります。

作成と公開の手順

管理画面の名称や手順は変わることがあるので、流れとして読んでください。

  1. セラーセントラルのストアの管理画面から、新しいストアを作成する
  2. ブランド名とロゴを登録する
  3. トップページのテンプレートを選ぶ(後から変更できる部分とできない部分があるので画面で確認する)
  4. ヘッダー画像と、各区画(タイル)に画像・商品・文章を入れる
  5. サブページを追加し、それぞれに商品と選び方の文章を入れる
  6. プレビューで、パソコンとスマートフォンの両方の表示を確認する
  7. 審査に提出する

審査には数日かかることがあります。セールや新商品の発売に合わせたい場合は、余裕をもって提出してください。差し戻された場合は、理由を読んで該当の画像や文章を直し、再提出します。

公開前に確認すること

確認項目見るところ
スマートフォンの表示文字が小さすぎないか、画像の端が切れていないか
商品の在庫在庫切れの商品が目立つ位置にないか
リンク先各入口が正しいサブページにつながっているか
表現誇大な表現や、確認できない比較をしていないか
画像の文字誤字、古い価格や古いキャンペーンの表記が残っていないか

在庫切れの商品は、ストアに表示されていても買えません。ストアの上の方に置いた商品が在庫切れになると、来た人がそのまま離れます。在庫の管理と合わせて、月に一度はストアを開いて上から見る習慣をつけてください。

ストアへの流入を増やす使い方

ストアは作っただけでは、人がほとんど来ません。商品ページのブランド名のリンクから少し来る程度です。人を呼ぶ入口を意識して作ります。

入口やること向く場面
スポンサーブランド広告広告の飛び先をストアにするブランド名や分類の検索語で、複数商品を見せたい
商品ページA+や画像の中でブランドの他の商品を案内するシリーズ商品の買い足しを狙う
外部(SNS・自社サイト・メール)ストアのURLを載せる。計測用のタグを付けるAmazonの外からお客様を連れてくる
同梱物商品に入れるカードでストアを案内する一度買った人の2回目の購入を狙う

最も効きやすいのは、スポンサーブランド広告の飛び先をストアにする使い方です。ブランド名や「〇〇 セット」のような分類の検索語で、複数の商品をまとめて見せられます。動画を使う形はスポンサーブランド動画広告で説明しています。

外部から人を呼ぶ場合は、どこから来たかを分けて計測できるよう、ストアの管理画面で発行できる計測用のタグ(ソースタグ)を付けておくと、SNSから来た人とメールから来た人を分けて見られます。

成果の見方

ストアの管理画面では、訪問者数、ページの閲覧数、ストア経由の売上などを確認できます。見る項目と、数字が悪いときの直し方を整理しておきます。

数字悪いときに考えられること直し方
訪問者数が少ない入口がない広告の飛び先にする、外部に載せる
1人あたりの閲覧ページ数が少ないトップで離れている売れ筋を上に置く、入口の画像を分かりやすくする
訪問者は多いが売上が少ない商品が選べない、商品ページで離れているサブページに選び方を入れる、商品ページを見直す

仮に、月の訪問者が500人で、ストア経由の購入が10件なら、訪問者あたりの購入は2%です。ここで訪問者を1,000人に増やしても、2%のままなら購入は20件です。訪問者を増やす前に、トップの並べ方やサブページの選び方を直して購入の割合を上げるほうが、広告費をかけずに伸ばせることがあります。

数字は月に一度見れば十分です。セールの前後や新商品の追加のときに、並べ方を見直します。

よくある質問

ストアを作るのに費用はかかりますか。 ストアの作成と公開に費用はかかりません。ただし、ブランド登録が前提になるため、商標の取得にかかる時間と費用は別に必要です。条件は変わることがあるので、着手前にセラーセントラルの最新の案内を確認してください。

商品が1〜2点しかなくても作る意味はありますか。 あります。商品が少なくても、ブランドの考えや使い方を伝えるページとして使えます。スポンサーブランド広告の飛び先として使える点も同じです。商品が増えたときにサブページを足せばよいので、最初はトップ1枚から始めても構いません。

どれくらいの頻度で更新すればいいですか。 月に一度、在庫切れの商品がないか、古いキャンペーンの表記が残っていないかを確認するのが最低限です。新商品の追加やセールの前後には、並べ方を見直します。毎週作り替える必要はありません。

自社で作る時間がない場合はどうすればいいですか。 構成の型と素材がそろっていれば、作業そのものは1〜2日で終わります。商品ページや広告と合わせて任せたい場合は、Amazon運用代行で対応範囲を確認するか、ご相談ください。

まとめ

  • Amazonストアページは、ブランドの商品をまとめて見せ、2つ目の商品に目を向けてもらう場所
  • 作る前に、誰に見せるか、商品をどう分けるか、素材は何があるかを決める
  • 最初はトップ1枚とサブページ2〜3枚の最小構成で公開し、見られ方を見て足す
  • トップは売れ筋の商品を上の方に置き、サブページには選び方の一文を入れる
  • 人を呼ぶ入口は、スポンサーブランド広告の飛び先にするのが効きやすい
  • 訪問者を増やす前に、購入の割合を上げる並べ方を確認する

ストアを含めて商品ページ全体のどこが弱いかを知りたい場合は、無料の診断で整理するところから始めてください。