Amazonに商品を登録する作業は、画面の指示に沿って入力すれば終わるように見えます。ところが実際には、商品コードで止まる、カテゴリーの選び方で入力項目が変わる、登録したのに検索に出てこない、といったところで手が止まりがちです。
Amazon 商品登録 手順でつまずく原因の多くは、入力そのものではなく、入力の前に決めておくべきことが決まっていないことにあります。この記事では、登録前の判断、そろえる情報、入力の順番、登録後の確認を順に書き、最後につまずきやすい5か所の直し方をまとめます。
出品を始める前の全体の準備はAmazon出品の準備リストにまとめています。ここでは、その中の「商品を登録する」工程に絞ります。
最初に決めること:新規作成か、既存の商品ページへの出品か
Amazonでは、同じ商品には1つの商品ページ(ASIN)を使うのが原則です。そのため登録の最初に、次のどちらかを判断します。
| 状況 | 登録の方法 | 注意する点 |
|---|---|---|
| 自社で作った商品・自社ブランドの商品 | 新しく商品ページを作る | 商品コードとブランド名の扱いを先に確認する |
| すでにAmazonで売られている同じ商品を仕入れた | 既存の商品ページに出品する | 商品ページの内容を自社だけで直せないことがある |
| 既存の商品と色やサイズだけが違う | 既存のバリエーションに加えるか、新規で作る | 親子関係の組み方を先に決める |
自社ブランドの商品なのに、似た既存ページに出品してしまうと、商品名や画像を自社で管理できなくなります。逆に、同じ商品で新しいページを作ると、重複として整理の対象になることがあります。迷ったら、商品コードで検索して既存のページがあるかを先に確かめます。
色やサイズ違いをどうまとめるかは、バリエーション登録の設計で詳しく書いています。
登録の前にそろえる情報
新しく商品ページを作る場合、入力の途中で情報を探し始めると、何度も画面を行き来することになります。次の情報を先に1枚の表にまとめておきます。
| 情報 | 内容 | そろえるときの注意 |
|---|---|---|
| 商品コード | JANコードなど。商品ごとに1つ | 自社で発番する場合は事業者コードの取得から。免除の申請が必要な場合もある |
| ブランド名 | 商品やパッケージに表示している名前 | 商品本体やパッケージの表記と一致させる |
| 商品タイプ(カテゴリー) | 商品に合う分類 | 選んだ分類で必須項目が変わる |
| 商品名 | 検索語と特徴を入れた名前 | 文字数や表記の決まりを確認する |
| 箇条書き・説明文 | 特徴と使い方 | 表現の決まりがある分類では事前に確認 |
| 画像 | メイン1枚とサブ数枚 | メインは白背景で商品のみ |
| サイズ・重量 | 梱包した状態の実測値 | 配送料の区分に関わるので実測する |
| 価格・在庫数・出荷方法 | 自社出荷か配送代行か | 配送代行なら納品の準備も並行する |
商品名と箇条書きは、登録画面で考えながら書くより、先に文面を作っておくほうが質が上がります。書き方は商品名の書き方と箇条書き5行の書き方にまとめています。
登録の手順
セラーセントラルから1商品ずつ登録する場合の流れです。画面の名称は変わることがあるので、実際の画面に合わせて読み替えてください。
- 商品コードで既存ページを検索する:該当する商品ページがあれば、そこに出品する流れになります
- 商品タイプを選ぶ:候補から最も近い分類を選びます。ここで選んだ分類によって、以降の必須項目が決まります
- 必須項目を入力する:商品名、ブランド名、商品コード、メーカー名などです。必須項目が埋まらないと保存できません
- 任意の項目を埋める:素材、サイズ、対象、用途などの属性欄です。任意でも、検索の絞り込みや表示に使われるため、できるだけ埋めます。考え方は属性欄の埋め方にあります
- 画像を登録する:メイン画像を1枚目に、サブ画像を続けて登録します
- 価格・在庫・出荷方法を入力して保存する:配送代行を使う場合は、このあと納品の手続きに進みます。手順はFBA納品の実務で書いています
商品数が多い場合は、一括登録用のファイルを使う方法もあります。ただし最初の数商品は、1商品ずつ画面から登録して必須項目の中身を確かめておくと、一括登録でのエラーの意味が分かりやすくなります。
つまずきやすい5か所と直し方
登録で手が止まる場所は、だいたい決まっています。
1. 商品コードが無い、または通らない
自社で作った商品に商品コードが無い場合は、事業者コードを取得して発番するか、条件に当てはまれば商品コードの免除を申請します。免除にはブランド名の確認などが伴うため、登録の直前ではなく、商品の準備段階で進めておきます。
2. 出品に許可が必要な分類だった
一部の分類やブランドは、出品の前に許可の申請が要ります。申請には請求書や書類の提出を求められることがあり、日数もかかります。商品を仕入れる前に、出品できる分類かを確かめておきます。
3. 必須項目のエラーで保存できない
エラーの多くは、入力の形式が合っていない(単位の選び忘れ、数字と文字の混在など)ことが原因です。エラーの文言に出ている項目名を1つずつ確認し、単位の選択欄も見落とさないようにします。
4. 登録したのに検索に出てこない
登録直後は、商品ページが検索に反映されるまで時間がかかることがあります。また、在庫が0の場合や、出荷方法の設定が済んでいない場合は、購入できる状態になりません。在庫の管理画面で、その商品が「出品中」になっているかを確認します。
5. 入力した内容と違う表示になっている
同じ商品ページに複数の出品者がいる場合や、登録後に情報が更新された場合、自社が入力した内容と表示が異なることがあります。自社ブランドの商品であれば、ブランド登録をしておくと、商品ページの内容を管理しやすくなります。詳しくはブランド登録のメリットと商品ページの情報が書き換わるときにあります。
登録後に確認すること
登録が終わったら、購入者と同じ目線で商品ページを確認します。
- スマホで商品ページを開き、商品名の冒頭とメイン画像で何の商品か分かるか
- 狙う検索語で検索し、自社の商品が表示されるか(反映に時間がかかる場合は数日後にもう一度)
- 属性欄の値(サイズ・色・素材など)が、絞り込みの条件に正しく出ているか
- 価格と配送の表示が意図したとおりか
登録は「保存できたら終わり」ではなく、購入者から正しく見えることを確認して終わりです。表示の確認の手順はスマホ表示の点検にまとめています。
よくある質問
商品コードが無い商品でも登録できますか。 条件に当てはまれば、商品コードの免除を申請して登録できる場合があります。自社ブランドの商品で今後も継続して販売するなら、事業者コードを取得して自社で発番しておくほうが、取引先への卸などにも使えて後が楽になります。
登録してから購入できるようになるまで、どのくらいかかりますか。 自社出荷で在庫を入力していれば、反映されれば購入できる状態になります。配送代行を使う場合は、倉庫への納品と受領が済むまで購入できません。反映の時間は状況で変わるため、販売開始日を決めている場合は余裕を持って登録してください。
一度登録した商品名や画像は、あとから変えられますか。 変更できます。ただし、同じ商品ページに他の出品者がいる場合や、ブランド登録をしていない場合は、変更が反映されにくいことがあります。大きく変える場合は、変更前の内容を控えておき、変更後の数字の動きを比べられるようにしておきます。
まとめ
- 最初に、新しく商品ページを作るか、既存の商品ページに出品するかを判断する
- 商品コード・ブランド名・商品タイプ・文面・画像・実測のサイズと重量を先に1枚にそろえる
- 登録は、既存ページの検索 → 商品タイプ → 必須項目 → 属性欄 → 画像 → 価格と在庫の順
- つまずきやすいのは、商品コード、出品許可、必須項目のエラー、検索への反映、表示の食い違いの5か所
- 登録後はスマホで購入者と同じ目線で確認して、はじめて完了とする
登録から販売開始後の運用まで手が回らない場合は、Amazon運用代行で任せられる範囲を確認できます。まず現状を整理したい場合は、無料の運用診断を使ってください。
