事例の見方
5つの事例は、当社が支援で必ず見る5つの観点(商品ページ・広告・在庫・価格・レビュー)に対応しています。どの事例も「売上を増やす」より先に「どこで利益が漏れているか」を特定するところから始めています。
| # | 業種・規模(月商の目安) | 相談時の主な症状 | 最初に手を入れた観点 |
|---|---|---|---|
| 1 | 食品・月商300万円前後 | 売上は伸びるが広告費の比率が上がり続ける | 広告 |
| 2 | 日用品・月商100万円前後 | 主要キーワードで3ページ目より後ろ | 商品ページ |
| 3 | アパレル・月商500万円前後 | 繁忙期に在庫を切らして順位が落ちる | 在庫 |
| 4 | 雑貨・月商150万円前後 | 売れているのに月末に利益が残らない | 価格・利益 |
| 5 | 美容・月商50万円前後(立ち上げ期) | レビューが集まらず広告を止められない | レビュー・立ち上げ |
自社がどれに近いかは、8問の無料診断で当たりをつけられます。
事例1:広告費が利益を圧迫していた(食品)
相談時の状態。 月商は前年より増えていましたが、広告費の比率(TACOS)が毎月上がり、粗利から広告費を引くと手元に残る金額が前年より減っていました。広告は代理店任せで、報告書にはACOSだけが並んでいました。
見立て。 検索用語レポートを見ると、主力商品と関係の薄い検索語(用途違い・競合ブランド名)に広告費の3割前後が流れていました。キャンペーンが1つにまとまっていて、どの商品群に予算が使われているかも追えない状態でした。
やったことの順番。
- 検索用語レポート90日分から、クリックはあるが購入に結びつかない語を除外キーワードに登録(初月に100語以上)
- キャンペーンを商品群×役割(オート/マニュアル/防衛)で再編し、予算の行き先を見える形に
- 粗利率から損益分岐ACOSを出し、商品群ごとに目標ACOSを設定
- 週次で入札と掲載枠を調整、月次でTACOSと自然流入の比率を確認
3か月後の変化(目安)。 売上を落とさずに、ACOSは40%台前半から30%前後へ、TACOSは18%前後から12%前後へ下がりました。広告費の絶対額はほぼ同じで、無駄に流れていた分が主力商品の検索語に回った形です。手元に残る利益は、広告費を減らしたのではなく「同じ広告費で売上の中身が変わった」ことで増えました。
この事例で使った考え方はACOSが高いときに最初にやる3つのこととAmazon広告の運用代行の費用に書いています。プランはフルサポート(広告の実作業まで当社)でした。
事例2:検索順位が上がらなかった(日用品)
相談時の状態。 商品自体のレビュー評価は高いのに、主要キーワードで検索すると3ページ目より後ろ。広告で表示させれば売れるものの、広告を弱めると売上も落ちる状態でした。
見立て。 商品名に主要キーワードが入っておらず、箇条書きと商品仕様欄もほぼ空欄でした。メイン画像は白背景の規約は守っているものの、検索結果で隣の商品と並ぶと商品の用途が伝わらない画像でした。表示されないから売れず、売れないから順位が上がらない、の循環です。
やったことの順番。
- 検索用語レポートとブランド分析から、購入につながっている語を上位から整理
- 商品名を「ブランド名→一般名→特徴→型番」の順に組み直し、前半30〜40字で用途が分かる形に
- 箇条書き5行と商品仕様欄を、検索語と購入前の疑問に合わせて埋め直す
- メイン画像を差し替え(用途が一目で分かる角度と構図に)、サブ画像6枚の役割を整理
- 変更後30日はマニュアル広告で主要語に絞って露出を支え、自然順位の変化を追う
3か月後の変化(目安)。 主要キーワードでの表示が3ページ目以降から1ページ目の下段〜2ページ目に上がり、自然検索経由の注文が全体の3割前後から5割前後に。広告費は減らしましたが、売上は維持できました。
商品名と箇条書きの書き方は商品名の書き方と箇条書き5行の設計に、順位が上がらないときの切り分けは検索順位が上がらないときに見る場所にまとめています。プランは月次サポート(設計と判断基準は当社、実作業は自社)でした。
事例3:在庫切れで順位を落としていた(アパレル)
相談時の状態。 季節商品が繁忙期に在庫切れを起こし、再入荷しても順位が戻るまで数週間かかっていました。発注は担当者の感覚で、リードタイムも「だいたい1か月」という把握でした。
見立て。 実際のリードタイムを注文履歴から測ると、繁忙期前は45日を超えることがあり、想定の1か月では間に合いません。在庫切れの直前に広告を強めていたことも、順位の落ち方を大きくしていました。
やったことの順番。
- 過去12か月の販売数と入荷日から、商品ごとの1日あたり販売数とリードタイムの実測値を出す
- 安全在庫と発注点を商品ごとに設定し、在庫月数で管理する表に置き換える(発注数・安全在庫の計算機と同じ計算)
- 繁忙期の90日前に発注を確定する年間カレンダーを作る
- 在庫が発注点を下回ったら広告を段階的に弱める運用ルールを決める
3か月後の変化(目安)。 次の繁忙期は在庫切れがゼロで、順位を落として立て直す期間がなくなりました。保管料は一時的に増えましたが、在庫切れで失っていた売上と比べれば小さい金額でした。
在庫の考え方は在庫切れは順位を落とす。発注基準の作り方と季節商品の在庫計画に書いています。プランは月次サポートでした。
事例4:売れているのに利益が残らなかった(雑貨)
相談時の状態。 月商は目標に届いているのに、月末に粗利を締めると想定より少ない。どの商品が利益を出していて、どの商品が足を引っ張っているかが分からない状態でした。
見立て。 商品ごとに手数料・FBA配送料・広告費・返品を引いた「1個あたりの残る利益」を出したところ、売上上位のうち2商品が実質赤字でした。サイズ区分が1つ上になっていた商品と、広告費が粗利を食い潰していた商品です。
やったことの順番。
- 全SKUについて、売価から販売手数料・FBA配送料・広告費・返品コストを引いた1個あたり利益の表を作る(利益シミュレーターと同じ計算)
- 赤字2商品は、1つは梱包サイズの見直しで配送料区分を下げ、1つは広告の目標ACOSを損益分岐から引き直す
- 利益率が高いのに露出が弱い商品に広告予算を振り替える
- 月次で「売上」ではなく「商品別の残る利益」を見る会議に変える
3か月後の変化(目安)。 月商はほぼ横ばいのまま、粗利から広告費を引いた利益は2割前後増えました。売上構成が「売れているが残らない商品」から「残る商品」へ動いた結果です。
この考え方は売れているのに利益が出ない原因を5つに分けると1個あたりの原価構造を分解するに書いています。プランはスポット診断から月次サポートへ移行しました。
事例5:レビューが集まらず、広告を止められなかった(美容・立ち上げ期)
相談時の状態。 発売から3か月、レビューが数件のまま。広告を出せば売れるものの、レビューが少ないため転換率が低く、ACOSが高止まりしていました。
見立て。 レビュー依頼は規約の範囲でできることが手つかずで、商品ページには購入前の不安(成分・使用感・向き不向き)に答える情報がありませんでした。レビューが少ない時期に広告を全開にしていたことが、ACOSを押し上げていました。
やったことの順番。
- 規約の範囲で使える仕組み(レビューリクエスト機能、Vineの検討、同梱物の見直し)を整理して実行
- 商品ページに「向く人・向かない人」「使用感」を明記し、低評価になりやすい期待のズレを事前に消す
- 広告は主要語に絞って予算を抑え、レビューが一定数に達してから段階的に広げる
- 低評価が付いたときの返信と改善の手順を決める
3か月後の変化(目安)。 レビューが数十件に増え、転換率が上がったことでACOSが下がり、広告を「止められない」状態から「調整できる」状態に変わりました。
レビューの考え方は規約の範囲でレビューを増やす方法と低評価への対応と新商品の立ち上げ90日に書いています。プランは月次サポートでした。
事例に共通すること
- 最初の1か月は「止血」(無駄な広告費・在庫切れ・赤字商品)に使い、売上を増やす施策はその後に回している
- 判断の基準(目標ACOS・発注点・1個あたり利益)を数字で持ち、それを自社に引き継げる形で残している
- 5つの観点のうち、どこが詰まっているかで最初の一手が変わる。同じ「売上が伸びない」でも処方は別
料金と支援の範囲は料金ページとAmazon運用代行をご覧ください。
よくある質問
事例と同じ結果は出ますか。 出るとは言えません。事例は複数の支援をもとに再構成したモデルケースで、数値は目安です。商品・カテゴリー・競合状況で結果は変わります。同じなのは「どこが詰まっているかを先に特定する」順番だけです。
自社の事例として掲載されることはありますか。 ご了承をいただかない限り掲載しません。掲載する場合も、社名・商品名は出さず、数値は丸めた形にします。
どの事例にも当てはまらない場合は。 5つの観点のどこに原因が偏っているかを見るのが先です。無料の運用診断で採点するか、無料相談で管理画面の数字を見ながらお話しします。
小規模でも事例のような支援は受けられますか。 受けられます。事例5のように月商50万円前後の立ち上げ期からの支援もあります。月次サポート(設計と判断基準は当社、実作業は自社)が小規模の方には向いています。