この用語集の使い方
1つの用語につき、定義 → 実務での見方 → くわしい記事へのリンクの順で書いています。上から読む必要はありません。会議やレポートで出てきた言葉を、その場で引くための作りです。
社内資料やブログから自由にリンク・引用していただいて構いません。引用元として本ページのURLを添えてください。
手数料率・料金・割引率などの具体的な数値は、カテゴリー・サイズ区分・時期で変わるため載せていません。金額はセラーセントラルの最新の案内と自社の実数で確認してください。自社の数字で計算するなら利益シミュレーターと発注量シミュレーター、どこから手を付けるか決めるなら8問の無料診断が早いです。
| 分野 | 収録数 | 主に使う場面 |
|---|---|---|
| 広告 | 17語 | レポートを読む、入札や予算を決める |
| 商品ページ・検索 | 11語 | ページを作る、検索順位を上げる |
| 在庫・物流 | 9語 | 発注量を決める、保管費を抑える |
| 価格・利益 | 7語 | 売価を決める、残る利益を計算する |
| レビュー・アカウント | 6語 | 評価を管理する、状態を数字で確認する |
広告の用語
ACOS(エイコス/広告費売上高比率)
広告費を広告経由の売上で割った数字で、広告そのものの効率を表します。業界平均ではなく自社の粗利率から「何%なら黒字か」を決めてから見ます。ACOSの目標値の決め方。
TACOS(ターコス/総売上に対する広告費比率)
広告費を全体の売上で割った数字で、事業が広告にどれだけ依存しているかを表します。単月では判断せず、月次で並べて下がっているかを見ます。TACOSとは何か。
ROAS(ロアス/広告費用対効果)
広告経由の売上を広告費で割った数字で、ACOSの逆数にあたります。「何%使ったか」と「何倍になったか」のどちらかに社内で統一しておくと混乱しません。広告運用代行の費用と内容。
損益分岐ACOS
粗利がちょうどゼロになるACOSで、これを超えると広告を回すほど赤字になります。手数料・配送料・原価を引いた1個あたりの粗利から逆算し、目標ACOSはここより下に置きます。利益シミュレーター。
CPC(クリック単価)
クリック1回あたりに実際に払った広告費です。入札額は上限にすぎず、CPCは競合の動きで日々変わるので、入札を動かす前に実額を見ます。広告の入札額はどう決めるか。
CTR(クリック率)
表示回数のうちクリックされた割合です。CTRが低いときの原因は広告設定より、メイン画像・商品名・価格・星の数など検索結果の見た目にあることが多いです。メイン画像で購入率は変わる。
CVR(転換率・購入率)
商品ページを見た人のうち買った人の割合です。CTRは良いのにCVRが低いなら、開いたページで買う理由が伝わっていないので、ページ側を直します。出品ページの点検リスト。
インプレッション(表示回数)
自社の商品や広告が表示された回数です。売上が伸びないときは、表示・クリック・購入のどこで落ちているかを分けて見ます。その一番上の段階がここです。売上が伸びない原因の切り分け。
スポンサープロダクト広告(SP)
個別の商品を検索結果や商品ページに出す、最も基本的な広告です。多くのアカウントで広告費の大半を占めるため、まずSPの構造を整えてから他に広げます。3種類の広告の違いと使い分け。
スポンサーブランド広告(SB)・スポンサーディスプレイ広告(SD)
SBはロゴと複数商品を検索結果の上部に出す広告、SDは商品ページや外部に出す広告です。単品の売上を取りにいくSPとは役割が違うので、同じACOSの基準で判断しないほうがよいです。SP・SB・SDの違い。
オートターゲティング・マニュアルターゲティング
オートはAmazonが表示先を自動で決める方式、マニュアルは自分で指定する方式です。オートで検索語を集め、成果の出た語をマニュアルへ移し、無駄な語を除外する流れで回します。オート広告とマニュアル広告の使い分け。
商品ターゲティング
キーワードではなく、特定のASINやカテゴリーを指定して広告を出す方式です。価格・星の数・レビュー件数で自社が勝てる相手を選ばないと、クリックだけされて終わります。商品ターゲティング広告の使いどころ。
除外キーワード
その語では広告を出さない、と指定するキーワードです。売れない語に予算が流れ続けるのを止める設定で、広告費を増やさずに効率を上げる最初の一手になります。除外キーワードはどう決めるか。
検索用語レポート
実際に検索された語と、語ごとの費用・売上が並ぶレポートです。ここを読まずに入札だけ上げ下げしている状態が、広告費が漏れる典型的な形です。広告レポートはどこを見るか。
掲載枠(プレースメント)
検索結果の上部、その他の検索結果、商品ページなど、広告が出る場所の区分です。枠ごとに購入率もCPCも違うため、全体のACOSだけで入札を動かすと成果の出ている枠まで落とします。掲載枠ごとの入札調整。
入札戦略(動的な入札・固定入札)
売れそうなときに入札を自動で上げ下げするか、指定額のまま固定するかの設定です。データが少ないうちに自動で上げると費用が読めなくなるので、立ち上げ期は固定寄りにします。ACOSが高いときに最初にやる3つのこと。
キャンペーンと広告グループ
キャンペーンは予算と期間を管理する単位、広告グループはその中でキーワードと商品をまとめる単位です。分け方が雑だと「どれを止めるか」が判断できなくなります。キャンペーン構造の作り方。
商品ページ・検索の用語
A9(Amazonの検索アルゴリズム)
検索結果の並び順を決める仕組みの通称です。外から操作する対象ではなく、売れる状態を作った結果として順位が上がる、と捉えるのが実務的です。Amazon SEOとは。
商品名(タイトル)
検索結果に出る商品の名称で、検索の対象にもクリックの判断材料にもなります。キーワードを詰め込むほど読みにくくなるので、前半に重要語、後半に補足という並びにします。Amazonの商品名の書き方。
箇条書き(商品の仕様)
商品ページ上部に並ぶ5行程度の短い説明です。全部読まれる前提では外すので、1行目に買う理由、後半に不安をつぶす情報という役割分担で設計します。箇条書き5行の設計。
A+(商品紹介コンテンツ)
ブランド登録者が使える、画像とテキストを組み合わせた商品説明の枠です。装飾を増やす場所ではなく、使い方・サイズ感・比較を見せて返品と問い合わせを減らす場所として設計します。A+に何を載せるか。
メイン画像・サブ画像
メイン画像は検索結果に出る1枚目、サブ画像はページ内で切り替える2枚目以降です。メインはクリックされるか、サブは買うかを決める役割で、目的が違うため作り方も分けます。サブ画像6枚の構成。
検索キーワード欄(バックエンドキーワード)
購入者には見えない、出品情報の裏側に入れる検索用の欄です。商品名に入れられなかった言い換えやひらがな・英字表記を入れる場所で、同じ語を繰り返しても効果は積み上がりません。キーワードの集め方。
バリエーション(親子ASIN)
色やサイズ違いを1つの商品ページにまとめる仕組みで、まとめる側を親、個別を子と呼びます。レビューが集約される利点がある一方、まとめ方を誤ると検索で不利になります。バリエーション登録の設計。
ASIN・SKU・JAN
ASINはAmazon内の商品識別番号、SKUは自社の管理番号、JANは商品に付く国内共通のコードです。同じ商品でもSKUは複数持てるため、集計するときは単位を揃えます。ASINを分けるか、まとめるか。
ブランド登録
自社ブランドをAmazonに登録する制度で、A+やスポンサーブランド広告、各種の分析データが使えるようになります。商標の状況で進め方が変わるため、着手前に整理しておくと判断しやすいです。ブランド登録で何ができるようになるか。
カートボックス(ショッピングカートボックス)
商品ページの「カートに入れる」ボタンに紐づく出品者の枠です。ここを取れていないと広告を出しても売上につながらないため、売上が急に落ちたときに最初に見ます。カートボックスが取れない。
検索クエリパフォーマンス・ブランド分析
ブランド登録者が見られる、検索語ごとの表示・クリック・購入のデータです。自然検索も含むので、広告なしでどの語から売れているかが分かり、キーワード設計の裏取りに使えます。検索順位が上がらないときに確認すること。
在庫・物流の用語
FBA(フルフィルメント by Amazon)
在庫をAmazonの倉庫に預け、保管・梱包・発送・返品対応を任せる仕組みです。配送が早くなる一方で手数料と保管料が発生するので、利益計算に織り込んでおきます。FBA納品でつまずくところ。
FBM(自己発送・出品者出荷)
注文が入ってから自社で梱包・発送する方式です。大型や回転の遅い商品ではFBAより手元に残る場合もありますが、送料と作業時間を1個あたりに換算して比べます。送料込み価格をどう設計するか。
FBA配送代行手数料
FBAで1個売れるごとに発生する、梱包と配送の手数料です。サイズと重量の区分で決まるため、外装をわずかに小さくするだけで区分が変わることがあります。利益が残らないを1商品ずつ潰す方法。
在庫保管手数料
FBA倉庫に在庫を置いている間、容積と期間に応じて発生する手数料です。売れ行きに対して持ちすぎると静かに利益を削るので、月次で「保管料÷販売数」を出して1個あたりに換算します。在庫保管料を抑える。
長期在庫保管手数料
一定期間を超えて倉庫に残る在庫に、通常の保管料に加えて発生する手数料です。ここに入った在庫は、売り切るか引き上げるかを早めに決めないと損失が増えます。売れない商品をいつ諦めるか。
在庫パフォーマンス指標(IPI)
在庫の効率をAmazonが点数化した指標で、売れ残り・在庫切れ・回転の状況が反映されます。点数が低いと納品数量に制限がかかることがあるため、繁忙期の前に確認します。在庫保管料を抑える。
リードタイム
発注してから販売可能になるまでの日数で、生産・輸送・通関・FBA受領までの合計です。カタログ上の日数ではなく自社の実測で置かないと、発注点が常に遅れます。発注基準の作り方。
安全在庫・発注点
安全在庫は売れ行きのぶれや納期遅れに備える上乗せ分、発注点は「ここを切ったら発注する」残数の線です。感覚で発注すると欠品と過剰在庫を交互に繰り返します。発注量シミュレーター。
在庫月数
いまの在庫が、直近の販売ペースで何か月分にあたるかを表す数字です。多すぎれば保管料と資金の停滞、少なすぎれば欠品による順位低下につながるので、上限と下限を決めて月次で見ます。季節商品の在庫計画。
価格・利益の用語
販売手数料(紹介料)
売れた金額に対してカテゴリーごとに発生する手数料です。カテゴリーの登録が実態と違うと高い率が適用され続けることがあるので、利益が合わないときは登録内容から疑います。手数料を見直す手順。
着地原価
商品代金だけでなく、国際送料・関税・検品・国内輸送・不良分まで含めた1個あたりの実際の原価です。仕入単価だけで採算を組むと、後から利益が合わなくなります。着地原価の出し方。
粗利・営業利益(1個あたり利益)
粗利は売価から原価と直接費を引いた額、営業利益はそこから広告費などを引いた額です。「粗利は出ているが広告費を引くと赤字」が起きやすいので、どの段階の話かを揃えます。原価構造を分解する。
プライスマッチ・最低価格
他の出品者の価格に合わせる調整と、その基準として置く価格の下限です。合わせにいくほど利益は薄くなるので、下限は競合ではなく自社の粗利から決めます。Amazonでの価格の決め方。
価格改定
売価を上げ下げする作業です。特に値上げは順位と購入率に影響するため、一度に大きく動かさず、レビューと在庫が安定している時期に小さく刻みます。Amazonで値上げする手順。
クーポン・プロモーション
商品ページ上で割引を提示する販促の仕組みです。目立つぶんクリック率は上がりますが、原資は粗利から出るので、発行前に割引率・発行数の上限と止める基準を決めます。クーポンの使いどころ。
定期おトク便
継続購入者向けに割引を付けて定期配送にする仕組みです。消耗品では効果が出やすい一方、粗利が薄い商品では割引分が利益を上回るため、向く商品を先に分けます。定期おトク便を使うべきか。
レビュー・アカウントの用語
セラー評価(フィードバック)
商品ではなく、出品者としての対応に対する評価です。配送や問い合わせ対応が反映され、カートボックスの獲得にも関わるため、商品レビューとは別に管理します。レビューを増やす方法と低評価への対応。
レビュー・星平均
商品に対する購入者の評価と、その平均点です。件数が少ないうちは1件で平均が大きく動くので、点数の上下ではなく内容を分類して商品とページの改善に回します。競合レビューの分析から差別化の切り口を作る。
Amazon Vine
Amazonが選んだレビュアーに商品を提供し、レビューを書いてもらう公式のプログラムです。良い評価が付く前提では組めないので、商品の完成度を上げてから申し込みます。新商品の立ち上げ90日。
アカウント健全性(AHR)
注文不良率、出荷遅延、ポリシー違反などをまとめて示す、アカウントの状態の指標です。悪化すると出品や広告に制限がかかることがあるため、売上より先に見る項目として週次に入れます。Amazon運用代行の内容。
ビジネスレポート
セラーセントラルで見られる、商品ごとのアクセス数と売上のレポートです。広告レポートが広告経由だけなのに対し、こちらは自然検索も含む全体が見えるので、両方を並べます。売上が伸びない原因の切り分け。
セッション・ユニットセッション率
セッションは商品ページが見られた回数(同一訪問は1回)、ユニットセッション率はそのうち購入に至った割合です。変更した日付を記録して前後で比べると、施策の効果が測れます。出品ページの点検リスト。
よくある質問
この用語集を社内マニュアルやブログに引用してもよいですか。 引用・リンクともに問題ありません。用語の定義や説明の一部を社内資料に転記していただいて構いませんし、記事から本ページにリンクしていただくのも歓迎です。引用元として本ページのURLを添えてください。全文の丸ごとの転載だけはご遠慮ください。
手数料の料率や保管料の金額が書かれていないのはなぜですか。 カテゴリー・サイズ区分・時期で変わる数値だからです。ここに金額を書くと、読んだ時点では正しくても、しばらくすると実態と合わなくなります。金額はセラーセントラルの最新の案内と自社の実数で確認し、その数字を利益シミュレーターに入れて計算してください。
用語は分かったのですが、どこから手を付ければよいか分かりません。 言葉の意味より先に、いまどこで詰まっているかを特定するほうが早いです。表示・クリック・購入のどの段階で落ちているかを分ける売上が伸びない原因の切り分けを読むか、8問の無料診断で当たりを付けてください。広告だけ直しても、原因が在庫やページ側にあれば数字は動きません。
まとめ
- 用語は「定義」より「その数字で何を決めるか」まで揃えると、社内と外注先の会話が噛み合います
- 広告はACOSとTACOSを並べ、商品ページは表示・クリック・購入の3段階に分けて見ます
- 手数料・保管料・割引率の具体値は変わるので、自社の実数で計算してください
- 現状を数字にするなら利益シミュレーターと発注量シミュレーター
- どこから直すか決めるなら8問の無料診断、支援の中身はAmazon運用代行とAmazonコンサルティングをご覧ください