「うちの商品、いま何位にいるんだろう」。商品ページを直したあと、広告を始めたあと、競合が値下げしたあと。順位を知りたい場面は何度も来ます。

ところが、Amazonで検索順位を確認しようと自分で検索してみると、昨日と今日で結果が違う、同僚のパソコンと並びが違う、ということがよく起きます。測り方がそろっていないと、順位の上下が本当の変化なのか、測り方の違いなのか区別できません

この記事では、Amazonの検索順位を確認する方法を、手作業で正しく測る手順と、ツールを使う場合の使い分けに分けて書きます。記録の付け方と、順位が動いたときの見方まで順に説明します。

Amazonの検索順位を確認する前に知っておくこと

最初に、順位が人や状況によって変わる理由を押さえておきます。主な要因は次のとおりです。

結果がずれる要因何が起きるかそろえ方
ログイン状態閲覧・購入の履歴で並びが変わることがあるログアウトした状態、またはブラウザのプライベートウィンドウで検索する
配送先の地域配送できる商品や配送日数の表示が変わる配送先の郵便番号を毎回同じにする
パソコンとスマートフォン1画面に並ぶ件数と広告の差し込み方が違うどちらで測るかを決めて固定する
広告の表示広告枠が差し込まれ、見かけの位置が変わる広告の表示と自然検索の順位を分けて数える
時間帯在庫や価格の変化で並びが動く毎回同じ時間帯に測る

特に大きいのは広告枠と自然検索の区別です。検索結果には「スポンサー」と表示された広告が混ざります。広告で上に出ていても、自然検索の順位が上がったわけではありません。記録するときは、自然検索の順位と、広告として表示された位置を別の列にします。

手作業で検索順位を確認する手順

ツールを使わなくても、手順をそろえれば十分に比較できる記録が取れます。

  1. ブラウザのプライベートウィンドウを開く。 ログインしない状態で検索します。履歴の影響を減らすためです
  2. 配送先の郵便番号を設定する。 自社の主な購入者がいる地域か、自社の所在地など、毎回同じ番号にします
  3. 測る端末を決める。 購入者の多くがスマートフォンなら、スマートフォンで測ります。パソコンで測る場合は、ウィンドウの幅も毎回そろえます
  4. 検索語を入力して検索する。 候補の語を選ばず、決めた語をそのまま入力します。語の順番や空白の有無でも結果が変わることがあります
  5. 「スポンサー」表示を除いて数える。 上から順に、自然検索の商品だけを数えて自社商品の位置を記録します。広告として出ていた位置も別の列に書きます
  6. ページをまたぐ場合はページ番号も書く。 2ページ目の5番目なら「2-5」のように、ページと位置で残すと後から見返しやすくなります
  7. 日付と時刻、競合の目立った変化を書き添える。 競合の値下げやセールがあれば一言メモしておきます

この手順で1語あたり1〜2分です。狙う語が5つなら、週1回10分程度で続けられます。

手作業で起きやすい失敗

  • ログインしたまま測る。 自社商品を何度も見ていると、自分の画面でだけ上に出ることがある
  • 検索候補から選ぶ。 候補の語は入力した語と微妙に違うことがあり、毎回別の語を測ることになる
  • 広告と自然検索を混ぜて数える。 広告を強めた週に「順位が上がった」と誤って判断する
  • 担当者が変わって手順が変わる。 手順を1枚に書いて共有しておく

順位計測ツールを使う場合

狙う語が多くなると、手作業では追いきれません。有料の順位計測ツールを使うと、決めた語の順位を毎日自動で記録し、推移をグラフで見られます。

手作業とツールの向き不向きを比べます。

比べる点手作業順位計測ツール
費用かからない(時間だけ)月額の利用料がかかる
測れる語の数5〜10語が現実的数十〜数百語
頻度週1回が現実的毎日
画面の見え方実際の検索結果をその場で見られる数値だけで、画面の様子は分からないことが多い
競合の順位手間が増える同時に記録できるものが多い
結果のずれ手順をそろえれば小さくできるツールごとの測り方で実際の画面とずれることがある

ツールの数字は、実際の画面とずれることがあります。測る地域や端末、広告の扱いがツールごとに違うためです。ツールを入れても、重要な語は月に1回ほど手作業で画面を確かめ、数字と見え方が合っているかを点検してください。

目安として、狙う語が10を超えたら、ツールと手作業の併用を考える段階です。10語未満なら、手作業の記録で十分に判断できます。

Amazonの管理画面で確かめられること

順位そのものではありませんが、セラーセントラルの管理画面にも順位の変化を裏付ける数字があります。

  • ブランド分析検索クエリパフォーマンス 検索語ごとに、自社商品の表示回数・クリック・カート追加・購入と、その検索語全体に占めるシェアが分かる。表示のシェアが増えていれば、順位が上がっている可能性が高い。見方は検索クエリパフォーマンスの見方にまとめています
  • 広告の検索語句のレポート。 広告で表示された検索語と、その成果が分かる。広告の見え方の変化を確かめるのに使う
  • ビジネスレポートのセッション数。 順位が上がると、その商品へのセッション数が増える。検索語ごとではないが、全体の傾向はつかめる

利用できるレポートは、ブランド登録の有無や出品形態によって違います。自社のアカウントで何が見られるか、先に確認してください。

記録表の作り方と確認する頻度

記録はスプレッドシート1枚で足ります。列は次のとおりです。

  • 日付/時刻
  • 検索語
  • 自然検索の順位(ページ-位置)
  • 広告として表示された位置(なければ空欄)
  • 主な競合3商品の順位
  • メモ(自社の変更、競合の値下げ・セール、在庫の状況)

頻度は、通常は週1回、商品ページや価格を変えた直後は2週間だけ毎日が目安です。変更の前後を比べたいときは、変更の前日にも1回測っておきます。

測る検索語は、売上の大きい語から5つ程度に絞ります。語の選び方はキーワードの集め方を参考にしてください。

順位が動いたときの見方

記録を続けると、順位の上下に気づくようになります。動いたときは、次の順で原因を探します。

  1. 測り方が変わっていないか。 端末、配送先、時間帯、ログイン状態を確かめる
  2. 自社で何か変えたか。 商品名、画像、価格、広告の予算、在庫の状況
  3. 競合が何か変えたか。 値下げ、セール、新商品の投入、レビューの急増
  4. その検索語全体の需要が動いたか。 季節やイベントで検索数そのものが増減していないか

1日だけの上下は、測り方のずれや一時的な変動であることが多いので、3回続けて同じ方向に動いたら変化と見なす、のように判断の基準を決めておくと振り回されずに済みます。

順位が上がらない、下がったまま戻らないときの原因の探し方は検索順位が上がらないときの確認順で、順位を決める要素そのものはAmazon SEOの基本で詳しく書いています。

よくある質問

自分のスマートフォンで検索した順位は正しいですか。 ログインしたままだと、閲覧履歴の影響で自社の商品が上に出ることがあります。ログアウトした状態かプライベートウィンドウで、配送先の郵便番号をそろえて測ると、他の人の画面に近い順位になります。

順位は毎日確認したほうがいいですか。 通常は週1回で十分です。毎日測ると日々の小さな上下に振り回されます。商品ページや価格を変えた直後の2週間だけ毎日測り、変更の効果を確かめる使い方がおすすめです。

広告で1位に出ていれば、自然検索の順位は気にしなくていいですか。 気にする必要があります。広告の表示は予算を止めると消えますが、自然検索の順位は費用をかけずに売上を生みます。広告で売上を積みながら、自然検索の順位が上がってきているかを別の列で確かめてください。

順位計測ツールは入れるべきですか。 狙う語が10未満なら、手作業の記録で足りることが多いです。語が増えて週1回の手作業が負担になってきたら、ツールを検討する段階です。入れた後も、重要な語は手作業で画面を確かめて数字と照らし合わせます。

まとめ

  • 検索順位はログイン状態・配送先・端末・広告の差し込みで変わる。測り方をそろえることが先
  • 手作業ではプライベートウィンドウ、同じ郵便番号、同じ端末で測る
  • 広告として出た位置と自然検索の順位は分けて記録する
  • 語が10を超えたら順位計測ツールとの併用を考える。ツールの数字も月1回は画面で確かめる
  • 管理画面の検索クエリパフォーマンスで、表示のシェアの変化を裏付けにする
  • 記録は週1回、変更直後は2週間毎日。3回続けて同じ方向に動いたら変化と見なす

順位の記録を始めたものの、何を直せば上がるか分からないときは、無料の8問診断で弱いところの当たりをつけてください。運用全体の見直しはAmazonコンサルティングでも相談を受けています。