FBAを使うかどうか決めたいのに、1個あたりいくら引かれるのかが分からない。あるいは、出品してみたら入金額が想定より少ない。どちらも、手数料を「どこで・どの数字を入れて」調べたかがはっきりしていないことが原因です。
FBA 手数料 調べ方の基本は、出品前は料金シミュレーターで見積もり、出品後はセラーセントラルのレポートと支払い明細で実額を確かめることです。この記事では、その手順を1商品ずつ進められる形で書きます。料金そのものはカテゴリー・サイズ・時期で変わるため、ここでは金額を断定しません。数字は「仮に」と置いた例です。
FBA 手数料 調べ方の全体像:どこで何が分かるか
調べる場所は大きく4つです。出品前か出品後かで使う場所が変わります。
| 調べる場所 | 使う時期 | 分かること | 注意する点 |
|---|---|---|---|
| 料金シミュレーター | 出品前・価格を変える前 | 販売手数料とFBAの配送の手数料の見積もり。自社発送との比較 | 入れた寸法・重量が間違っていれば見積もりもずれる |
| 手数料の料金表(ヘルプページ) | 出品前 | サイズ区分の境目、保管料の単価、時期による違い | 改定されるので、見た日付を控えておく |
| 在庫の管理画面・手数料見積もりのレポート | 出品後 | Amazonが測った寸法と、それにもとづく1個あたりの見積もり | 自社の登録値ではなくAmazon側の計測値が使われる |
| 支払いレポート・取引の明細 | 出品後・毎月 | 実際に引かれた金額の内訳 | 返品や保管料は注文とは別の行に出る |
画面やレポートの名前は変わることがあります。見当たらない場合は、セラーセントラルのヘルプで「FBA手数料」「料金シミュレーター」と検索してください。
出品前:料金シミュレーターで見積もる手順
1. 梱包した状態で寸法と重量を測る
最初にやるのは実測です。仕入れ先の商品ページに書かれた寸法ではなく、お客さんに届く状態に梱包した箱の縦・横・高さと重さを測ります。緩衝材や外箱で数センチ大きくなるだけで、サイズ区分が一つ上がることがあります。
2. サイズ区分を確かめる
料金表のサイズ区分と照らし、自社の商品がどの区分に入るかを見ます。このとき、一つ上の区分の境目まであと何センチ・何グラムかもメモしておきます。境目ぎりぎりの商品は、梱包を少し変えるだけで手数料が下がる候補です。
3. 料金シミュレーターに入れる
既に同じ商品が出品されていればASINで検索、なければ寸法・重量とカテゴリーを直接入れます。売価を入れると、販売手数料とFBAの配送の手数料が出ます。自社発送の送料と作業費も入れると、FBAとの差が並びます。
4. 保管料と広告費を足す
シミュレーターの結果には、月ごとの保管料や広告費が十分に反映されない場合があります。保管料は「1個が倉庫に何か月いるか」で変わるので、自社で足します。
仮の例で並べます。売価3,000円、販売手数料率を仮に10%、配送の手数料を仮に450円、保管料を1個あたり仮に30円とすると次のようになります。
| 項目 | 金額(仮定) | 出どころ |
|---|---|---|
| 売価 | 3,000円 | 自社の設定 |
| 販売手数料 | 300円 | シミュレーター |
| FBAの配送の手数料 | 450円 | シミュレーター |
| 保管料(1個あたり) | 30円 | 料金表から自社で計算 |
| Amazonに払う合計 | 780円 | 売価の26% |
この780円を着地原価と広告費と一緒に並べれば、1個あたりに残る金額が出ます。計算は利益シミュレーターで、手数料の各項目をどう積むかはFBA手数料と粗利の計算で詳しく書いています。
出品後:レポートと明細で実額を確かめる手順
見積もりはあくまで入力した数字にもとづく計算です。出品して最初の注文が入ったら、実際の請求を確かめます。
- Amazonが測った寸法を見る。 在庫の管理画面や手数料見積もりのレポートに、Amazon側で計測した寸法と重量が出ます。自社の実測と並べ、区分が違っていないかを見ます
- 注文1件の明細を開く。 支払いレポートから注文を1件選び、売上から何がいくら引かれたかを見ます。見積もりの表と同じ項目で並べ直します
- 注文以外の行を拾う。 保管料、返品の処理、在庫の返送や廃棄の費用は、注文とは別の日付・別の行で引かれます。月単位で合計し、販売個数で割って1個あたりに直します
- 見積もりとの差を記録する。 差が1個あたり数十円以上あれば、次の章の原因を順に疑います
この確認は、出品直後と、料金が改定された月、梱包を変えた月に行います。普段は月に一度、明細の合計を見るだけで足ります。
見積もりと実際の請求がずれる4つの原因
ずれが出たときは、料率より先に「入れた数字」を疑います。多いのは次の4つです。
- 寸法を梱包前の数字で入れていた。 見積もりは小さい区分、実際は一つ上の区分で請求される
- Amazon側の計測値が自社の実測と違う。 測り方の違いで区分が上がることがある。実測の記録を残したうえで、セラーセントラルから再計測を依頼できる場合がある
- カテゴリーの登録がずれている。 販売手数料の率がカテゴリーで違うため、意図と違うカテゴリーに入っていると率が変わる
- 時期の違いを入れていない。 保管料は時期で単価が変わることがある。繁忙期の数か月だけ負担が重くなる
区分の境目の商品で梱包を見直す手順や、カテゴリーの確認のしかたはAmazonの手数料を見直す手順にまとめています。保管料が重い場合は在庫保管料を抑える運用も合わせて見てください。
調べた結果を残しておく
調べた数字は、商品ごとに1行の記録にしておくと次回が早くなります。残す項目は、実測の寸法と重量、サイズ区分、見積もりの手数料、実際の手数料、確認した日付の5つです。料金の改定があったときは、この表の見積もりの列だけ入れ直せば、どの商品の利益が動くかがすぐ分かります。
よくある質問
料金シミュレーターの結果はそのまま信じてよいですか。 入れた寸法・重量・カテゴリーが正しければ、見積もりとしては十分に使えます。ただし保管料や返品の費用は含まれないことがあるので、自社で足してください。出品後は実際の明細と照らし、ずれがないかを確かめます。
まだ商品が手元にない段階ではどう調べればよいですか。 仕入れ先から梱包後の寸法と重量をもらい、それに少し余裕をのせた数字で見積もります。現物が届いたら実測して入れ直してください。区分の境目に近い場合は、上の区分でも利益が残るかを先に確かめておくと安全です。
自社発送とFBAのどちらが安いかも同じ方法で分かりますか。 料金シミュレーターに自社発送の送料と作業時間の費用を入れれば、並べて比べられます。作業時間を0円で置くと自社発送が安く見えやすいので、1件あたりの作業費を仮に置いて比べてください。
まとめ
- FBA 手数料 調べ方は、出品前は料金シミュレーター、出品後はレポートと明細
- 寸法と重量は、梱包した状態で実測してから入れる
- サイズ区分の境目まであと何センチかもメモしておく
- 保管料と広告費はシミュレーターの外で自社で足す
- 出品後はAmazonの計測値と注文1件の明細を見て、見積もりとの差を記録する
- ずれたときは料率より先に、寸法・計測値・カテゴリー・時期を疑う
- 料金はカテゴリー・サイズ・時期で変わるので、セラーセントラルの最新の案内と自社の実数で確認する
手数料を確かめたら、次は利益シミュレーターで1個あたりに残る金額と広告費の上限を出してください。商品ごとの利益の整理を手伝ってほしい場合は、無料の運用診断かお問い合わせからどうぞ。
