Amazonで売ると、売上がそのまま入金されるわけではありません。販売手数料、FBAの配送の手数料、保管料、広告費。名前は聞いたことがあっても、全部でいくつあって、いつ引かれるのかを一度に並べたことがない、という方は多いはずです。

この記事は Amazon 手数料 一覧として、出品者が払う費用をいつ・何に対してかかるかで4つに分けて整理します。料率や金額はカテゴリー・サイズ・時期で変わり、改定もあるため、ここでは断定しません。金額を置く箇所は「仮に」とした計算例です。実際の数字は、セラーセントラルの最新の案内と自社の明細で確認してください。

Amazon 手数料 一覧:4つの種類で整理する

まず全体を1枚の表にします。細かい名前より、どの列に入るかを押さえるのが先です。

種類主な費用かかるタイミング1個あたりへの直し方
毎月かかる出品アカウントの月額登録料毎月定額月額 ÷ 月の販売個数
売れるたびにかかる販売手数料、小口出品の基本成約料、一部カテゴリーの成約料、FBAの配送の手数料注文ごとそのまま1個あたり
在庫にかかる在庫保管料、長く置いた在庫への追加の料金、返送・廃棄の手数料、納品に関わる手数料月ごと・作業ごと月の合計 ÷ 月の販売個数
自分で選ぶ販促の費用広告費、クーポン、セールの参加費、ポイントの負担使った分月の合計 ÷ 月の販売個数

売れるたびにかかる費用は、明細の注文の行に出ます。 それ以外の3つは注文とは別の行で引かれるため、見落としやすくなります。利益が合わないときは、まず注文以外の行を拾ってください。

毎月かかる費用:アカウントの登録料

出品用アカウントには、月額の登録料がかかる形と、月額がない代わりに1点売れるごとに基本成約料がかかる形があります。月にある程度の数を売るなら月額の形、試しに少量だけ売るなら1点ごとの形が向く、というのが一般的な分け方です。

どちらが向くかは、月の販売点数と、使いたい機能(広告など)で決まります。登録料と基本成約料の金額は、申し込む前にセラーセントラルの案内で確認してください。

売れるたびにかかる費用:販売手数料とFBAの配送の手数料

販売手数料

売価に対して、カテゴリーごとに決まった率がかかります。カテゴリーによっては、売価の帯で率が変わるものや、1件あたりの最低額が決まっているものもあります。率は商品が登録されているカテゴリーで決まるため、意図と違うカテゴリーに入っていると、想定と違う率で引かれます。

一部のカテゴリーでは、販売手数料とは別に1件ごとの成約料がかかるものもあります。

FBAの配送の手数料

FBAを使う場合、1個出荷されるごとにかかります。金額は商品のサイズ区分と重量で決まります。梱包した状態の寸法で区分が決まるので、外箱の大きさが手数料に直結します。自社で発送する場合はこの手数料はかからない代わりに、送料と梱包の作業費を自社で負担します。

調べ方はFBA手数料の調べ方に、手順としてまとめています。

在庫にかかる費用:保管料と在庫の手数料

FBAの倉庫に置いている在庫には、売れていなくても費用がかかります。

  • 在庫保管料:在庫が占める容積に対して月ごとにかかる。時期によって単価が変わることがある
  • 長く置いた在庫への追加の料金:一定の期間を超えて倉庫にある在庫に、上乗せの料金がかかる場合がある
  • 返送・廃棄の手数料:売れ残りを手元に戻す、または処分するときに1個ごとにかかる
  • 納品に関わる手数料:ラベル貼りなどの作業を任せる場合や、納品のしかたによってかかる場合がある

どれも注文の行には出ません。月の合計を販売個数で割って、1個あたりに直して見ます。在庫が重い商品の対策は在庫保管料を抑える運用に書いています。

自分で選ぶ販促の費用:広告・クーポン・セール

最後は、出品者が使うかどうかを選べる費用です。

  • 広告費:クリックされるたびにかかる。多くの商品で、Amazonに払う費用の中でいちばん大きくなりやすい
  • クーポン:割引額に加えて、利用や発行に応じた手数料がかかる
  • セールの参加費:種類と時期によって、参加費がかかるものがある
  • ポイントの負担:自社でポイントを付けると、その分は出品者の負担になる

選べる費用なので、使う前に「1個あたりいくらまでなら残るか」を決めておくのが基本です。クーポンはクーポンの使いどころ、セールはセールに参加すべきかの判断基準で計算のしかたを書いています。

1個あたりに直す試算

種類ごとに並べたら、最後は1個あたりに直して合計します。次の条件を仮に置きます。実際の水準を示すものではありません。

  • 売価3,000円、月の販売個数100個
  • 月額登録料を仮に5,000円
  • 販売手数料率を仮に10%、FBAの配送の手数料を仮に450円
  • 在庫保管料の月合計を仮に3,000円
  • 広告費の月合計を仮に30,000円
費用月の合計(仮定)1個あたり売価に対する割合
月額登録料5,000円50円約1.7%
販売手数料30,000円300円10.0%
FBAの配送の手数料45,000円450円15.0%
在庫保管料3,000円30円1.0%
広告費30,000円300円10.0%
合計113,000円1,130円約37.7%

この仮定では、売価3,000円のうち1,130円がAmazonに払う費用です。着地原価が1,000円なら、手元に残るのは870円になります。販売個数が減ると、登録料と保管料の1個あたりの負担は重くなります。 月50個なら、登録料は1個100円、保管料は60円です。

自社の数字を入れて計算するなら、利益シミュレーターが使えます。各項目をもっと細かく積む方法はFBA手数料と粗利の計算にあります。

見落としやすい費用

一覧にしても、次の3つは漏れやすいので確認してください。

  1. 返品にかかる費用。 返金に加えて、カテゴリーによっては返品の処理に手数料がかかる。戻った商品が売り物にならない場合は、原価もそのまま損失になる
  2. 登録の誤りで増えている費用。 カテゴリーやサイズの登録がずれていると、正しい条件より高い手数料が引かれ続ける。見直しの手順はAmazonの手数料を見直す手順にある
  3. 振込までの時間。 手数料ではないが、売上が入金されるまでの期間は仕入れの資金繰りに効く。次の発注の時期と合わせて見ておく

よくある質問

手数料は全部でいくらくらいを見ておけばよいですか。 商品のサイズ、カテゴリー、広告の使い方で大きく変わるため、一つの数字では言えません。上の試算のように、自社の売価と販売個数を置いて1個あたりに直して比べるのが、自社に合った見方です。まずは直近1か月の明細から、実際の割合を出してください。

FBAを使わなければ手数料はかなり減りますか。 FBAの配送の手数料と保管料はかからなくなりますが、送料、梱包材、発送の作業時間が自社の負担になります。作業時間も金額に置いて比べないと、自社発送が安く見えやすいので注意してください。

手数料の改定はどうやって知ればよいですか。 セラーセントラルのお知らせと、手数料のヘルプページで案内されます。改定の案内が出たら、商品ごとの見積もりを入れ直し、利益が大きく動く商品から価格や梱包を見直します。

まとめ

  • Amazon 手数料 一覧は、毎月・売れるたび・在庫・販促の4種類で整理する
  • 売れるたびにかかる費用は注文の行に、それ以外は別の行に出る
  • 販売手数料の率はカテゴリーで、FBAの配送の手数料は梱包後のサイズと重量で決まる
  • 在庫の費用は売れなくてもかかる。月の合計を販売個数で割って見る
  • 広告・クーポン・セールは、使う前に1個あたりの上限を決める
  • 販売個数が減ると、定額の費用の1個あたりの負担は重くなる
  • 料率と金額はカテゴリー・サイズ・時期で変わるので、最新の案内と自社の明細で確認する

一覧を自社の数字で埋めたら、次は利益シミュレーターで1個あたりに残る金額を出してください。手数料と広告費の配分から見直したい場合は、料金プランで当社の支援の範囲を確認のうえ、お問い合わせからご相談ください。