昨日まで売れていた商品が、急に検索結果から消える。商品名で検索しても出てこない。在庫はあるし、広告も止めていない。こういうとき、まず疑うのが Amazon 出品 抑制です。出品そのものは残っているのに、商品ページの情報に不備があるため、検索結果やカートに表示されない状態を指します。
抑制は、売上が止まるわりに通知が目立たないのが厄介なところです。セラーセントラルを開かない日が続くと、数日分の売上を落としてから気づくことになります。逆に言えば、理由の多くは画像・商品名・属性・価格といった商品ページの中身なので、どこを見ればよいか分かっていれば自社で直せます。
この記事では、抑制とほかの「表示されない」状態の見分け方、理由の確かめ方、理由ごとの直し方、復活の確認、再発を防ぐ点検までを順に書きます。検索に出ない原因がそもそも抑制かどうか分からない段階なら、先に検索に出ない商品のインデックスの確かめ方を読んでおくと切り分けが早くなります。
Amazon 出品 抑制とは。在庫切れ・出品停止との違い
「検索に出ない」状態には、似ているけれど原因も直し方も違うものがいくつかあります。最初にどれに当たるかを決めないと、直す場所を間違えます。
| 状態 | 何が起きているか | 主な原因 | 直す場所 |
|---|---|---|---|
| 出品の抑制 | 出品は有効だが、検索結果やカートに出ない | 画像・商品名・必須項目・価格などの不備 | 商品ページの編集 |
| 在庫切れ | 出品は有効だが、売れる在庫が無い | 納品遅れ・受領待ち・販売不可在庫 | 在庫と納品 |
| 出品停止 | 出品そのものが止まっている | 規約・安全性・真贋・書類の不足など | アカウントの通知と申し立て |
| 検索の対象外 | 出品は有効だが、特定の検索語で出ない | 商品名や検索キーワードに語が入っていない | 商品名・検索キーワード |
見分ける順番は、在庫管理の画面で出品の状態を見る→在庫数を見る→通知を見る、です。状態の欄に抑制を示す表示(「検索結果に表示されない」などの文言。名称は画面の更新で変わることがあります)が出ていれば抑制、在庫が0なら在庫切れ、出品自体が止まっていれば出品停止です。どれにも当たらず、特定の語でだけ出ないなら検索の対象外を疑います。
出品停止はアカウントの健全性に関わるので、扱いが別になります。そちらに当たる場合はアカウントの健全性の見方を先に確認してください。
抑制の理由を確かめる手順
抑制されている出品は、理由が画面に表示されます。理由を推測で直すと、別の不備が残ったまま「直したのに戻らない」となりがちです。次の順で確かめます。
- 在庫管理で抑制中の出品を絞り込む。 状態の絞り込みで抑制中のものだけを出し、該当するSKUを一覧にする
- 出品ごとに理由の文言を控える。 「メイン画像」「商品名の長さ」「必須の項目が不足」など、表示された文言をそのまま記録する。1つの出品に理由が複数出ていることがある
- 出品情報の品質に関する画面も見る。 抑制の理由とは別に、改善を求められている項目がまとまっていることがある
- 同じ理由の出品をまとめる。 親子関係のある商品(バリエーション)は、子の一部だけが抑制されていることがある。親と子のどちらを直すかを決める
- 直す前の状態を残す。 画像のファイル名、商品名、属性の値を控えておく。直したあとに別の理由が出たとき、何を変えたか追える
2で控える文言は、そのまま次の節の表で直す場所を引く手がかりになります。理由が分からないまま商品ページを全部書き直すのは、遠回りです。
理由ごとの直し方
抑制の理由で多いのは、次の5つです。
| 理由 | よくある中身 | 直す場所 | 直したあとの確認 |
|---|---|---|---|
| メイン画像 | 背景が白でない、文字や枠が入っている、画像が小さい、画像が無い | 画像の差し替え | 商品ページで画像が新しいものに変わったか |
| 商品名 | 文字数が長すぎる、使えない記号、同じ語の繰り返し | 商品名の編集 | 一覧の状態表示が変わったか |
| 必須の項目 | ブランド名、カテゴリー固有の項目、状態などが空欄 | 属性の入力 | 抑制の理由が消えたか |
| 価格 | 普段の価格や参考となる価格から大きく離れている | 価格の見直し | 価格の警告が消えたか |
| 規制のある商品 | 書類や承認が必要なカテゴリーで、提出が済んでいない | 書類の提出・承認の申請 | 承認の状態 |
メイン画像
メイン画像の基準は、白い背景・商品だけ・文字や装飾なし・一定以上の大きさ、が基本です。撮影し直しや加工の外注をしたあとに、余白を残した画像や背景にうっすら色が付いた画像を上げてしまい、抑制されることがあります。差し替えたら、商品ページで実際に新しい画像に変わったかを見てください。変わらない場合の原因は画像が反映されないときの確かめ方にまとめています。
商品名
商品名は、カテゴリーごとに文字数の上限や使えない記号の決まりがあります。検索されたい語を詰め込みすぎて上限を超える、記号で区切りを入れる、同じ語を何度も入れる、が典型です。直すときは、削った語を検索キーワードの欄に移せば検索の対象から外れずにすみます。書き方の型は商品名の書き方を参考にしてください。
必須の項目
カテゴリーごとに入力が必要な項目は違い、あとから必須になる項目もあります。以前は問題なかった出品が、ある日まとめて抑制されるのはこのパターンが多いです。空欄の項目を埋めるとき、該当しない項目に適当な値を入れると、別の不備や誤表示の原因になります。どの欄に何を入れるかは商品登録の属性欄の埋め方に書いています。
価格
普段の価格から大きく外れた値を入れると、入力ミスとして扱われ、表示が止まることがあります。セール価格を設定したつもりで桁を間違えた、送料の設定を変えて総額が大きく動いた、といったケースです。価格まわりの警告の見方と直し方は価格エラーの直し方で詳しく扱っています。
直したあと、復活を確かめる手順
直したら終わりではありません。反映を確かめるまでが作業です。
- 在庫管理の状態表示を見る。 抑制の表示が消えたかを確認する。反映には時間がかかることがあり、すぐに変わらないことも多い
- 時間をおいて商品ページを開く。 画像・商品名・価格が直した内容になっているか、カートが表示されているかを見る
- 商品名や主要な語で検索する。 自社の商品が検索結果に出るかを、スマートフォンのアプリでも確かめる
- 数日たっても戻らなければ、理由の文言をもう一度見る。 1つ直したら次の理由が表示される、ということがある
- それでも戻らなければ、テクニカルサポートに問い合わせる。 そのとき、控えておいた理由の文言・直した内容・日時を添えると話が早い
戻るまでの期間は、理由の種類や時期によって変わります。何日で戻るとは決め打ちせず、毎日同じ時間に状態を見て記録しておくと、問い合わせが必要かどうかの判断がつきやすくなります。
抑制中に広告をどうするか
抑制中の商品は、広告を出していても表示されないか、表示されても購入につながりません。広告のキャンペーンは止めなくても費用はほとんど発生しないことが多いものの、復活したあとに予算や入札が意図しない状態になっていないかは見ておきます。抑制が長引く場合は、その商品の予算を別の商品に回すのも1つの判断です。
抑制が起きやすいタイミングと、よくある失敗
抑制は、何もしていないときより、何かを変えたときに起きやすくなります。
- 商品ページを外注で作り直したとき。 画像や商品名がまとめて差し替わり、基準を外れたものが混じる
- 一括でファイルを使って更新したとき。 列のずれで、必須の項目が空欄で上書きされる
- カテゴリーの基準が変わったとき。 自社は何も変えていないのに、必須の項目が増えている
- セールの前に価格を大きく動かしたとき。 入力ミスで桁がずれる
失敗として多いのは次の3つです。
- 理由を見ずに画像だけ差し替え、本当の理由だった必須の項目が空欄のまま残る
- 抑制に1週間気づかず、そのあいだの売上と、検索順位の積み上げを落とす
- 直したあと確認せず、別の理由で抑制が続いていたことに後から気づく
3つ目を防ぐには、直した日と確認した日を記録する表を1枚持っておくのが早道です。
再発を防ぐ月1回の点検
抑制を早く見つけるには、点検を習慣にしてしまうのがいちばんです。月に1回、次の項目を見ます。
| 点検項目 | 見る場所 | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 抑制中・停止中の出品が無いか | 在庫管理の状態の絞り込み | 5分 |
| 出品情報の品質で改善を求められている項目 | 品質に関する画面 | 10分 |
| 主力商品のメイン画像・商品名・価格 | 商品ページ(スマートフォン表示も) | 15分 |
| 主力商品が主要な語で検索に出るか | 検索結果 | 10分 |
主力商品だけは、点検を週1回にしてもよいくらいです。売上が大きい商品ほど、抑制で落とす金額も大きくなります。商品ページ全体の見直しの項目は商品ページの点検リストにまとめているので、あわせて使ってください。
よくある質問
抑制されると、検索順位はリセットされますか。 抑制のあいだは販売が止まるので、その期間の売上実績は積み上がりません。復活後に元の順位まで戻るかは、抑制の期間や競合の動きによって変わります。期間が短いほど影響は小さく済みやすいので、早く見つけて直すことがいちばんの対策です。
理由の表示どおりに直したのに戻りません。どうすればいいですか。 まず時間をおいてから、理由の文言をもう一度見てください。1つ直すと次の理由が表示されることがあります。数日たっても同じ理由が出ている場合は、控えておいた理由の文言、直した内容、日時を添えてテクニカルサポートに問い合わせます。
親子関係のある商品の一部だけが抑制されています。親を直すべきですか。 理由の表示が出ている出品を直すのが基本です。子の一部だけなら、その子の画像や属性を見ます。親の情報が原因で子がまとめて抑制されている場合は、親の側を直します。どちらに理由が出ているかを、在庫管理の画面で確かめてから手をつけてください。
抑制を防ぐために、外注先に何を伝えればいいですか。 メイン画像の基準、商品名の文字数の上限、必須の項目の一覧を、作業の前に共有しておくことです。納品物を受け取ったら、上げる前にこの3つを照らし合わせます。上げたあとは、在庫管理の状態表示を翌日に確認してもらう段取りまで含めておくと安心です。
まとめ
- 出品の抑制は、出品は有効なのに商品ページの不備で検索やカートに出ない状態
- 在庫切れ・出品停止・検索の対象外とは原因も直す場所も違うので、在庫管理の状態表示で先に見分ける
- 理由は画面に表示されるので、文言を控えてから直す。1つの出品に理由が複数あることもある
- 多い理由はメイン画像・商品名・必須の項目・価格・規制のある商品の5つ
- 直したら状態表示・商品ページ・検索結果の順に復活を確かめ、戻らなければ問い合わせる
- 商品ページを作り直したとき、一括更新のとき、価格を大きく動かしたときに起きやすい
- 月に1回、主力商品は週に1回の点検で、早く見つけて落とす売上を小さくする
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