星1や星2のレビューが付くと、すぐに何か書きたくなります。説明が足りなかったのか、商品に問題があったのか。どちらにしても、放っておくと次に見に来たお客様に悪い印象だけが残る気がするからです。

ただ、Amazon 低評価 返信は、書き方を誤ると逆効果になります。反論に見える返信は、低評価そのものより強い印象を残します。また、返信の内容によっては規約に触れるおそれもあります。

この記事では、返信を書く前の仕分け、返信の基本の型、不満の種類ごとの文例、そして書いてはいけないことを順にまとめます。返信を書ける場所や機能は、Amazon側の仕様変更で変わることがあります。いま使える経路(ストア評価への公開の返信、注文に関する購入者への連絡、商品Q&Aなど)は、セラーセントラルの最新の案内で確認してから使ってください。

返信の前に、不満を4種類に分ける

低評価の中身は大きく4つに分けられます。種類によって、返信で書くことも、裏でやることも変わります。

種類よくある内容返信で書くこと裏でやること
事実の誤解「付属品が入っていない」が実は別の箱にあった正しい情報を短く添える商品ページや同梱の説明を分かりやすくする
期待とのずれ「思ったより小さい」「色が違う」受け止めと、選ぶときの目安画像・寸法・色の見え方を直す
品質・不良「すぐ壊れた」「初期不良」お詫びと、問い合わせ先の案内不良の原因を調べ、仕入れ先と共有する
配送・梱包「箱がつぶれていた」「届くのが遅い」お詫びと、改善の方向梱包仕様の見直し。FBAなら状況を確認する

返信の文面より先に、この表の右の列(裏でやること)を決めてください。同じ種類の不満が続いているなら、返信を書くより商品ページを直すほうが効きます。ページの見直しは商品ページの点検リストの順に進めると漏れが出にくくなります。

返信の基本の型は3つの部品

どの種類でも、返信は次の3つの部品で組み立てます。

  1. 受け止め:不便をかけたことへのお詫びか、率直な意見へのお礼。1文で足ります
  2. 事実:誤解があれば正しい情報を、原因が分かっていればその内容を、短く書きます
  3. 次の行動:困っている方がどこに連絡すればよいか、または何を改善したかを書きます

文字数は100〜200字程度に収めます。長い返信は言い訳に見えやすく、読まれません。

返信は、低評価を書いた本人だけでなく、これから買うかどうか迷っている人が読む文章だと考えてください。読んだ人が「この出品者なら、何かあっても対応してくれそうだ」と思えれば十分です。

不満の種類別の文例

以下はそのまま使うためではなく、組み立て方の見本です。自社の商品と状況に合わせて書き換えてください。

事実の誤解への返信

ご不便をおかけし申し訳ございません。付属のケーブルは、本体の下の仕切りの中に収納しております。見つからない場合は、お手数ですが注文履歴からご連絡ください。分かりやすいよう、商品ページと同梱の説明書に収納場所の案内を追加いたしました。

ポイントは、相手の間違いを指摘する言い方にしないことです。「入っています」ではなく「収納しております」「見つからない場合は」と書くと、責める調子になりません。

期待とのずれへの返信

率直なご意見をありがとうございます。本品は幅12cmの手のひらサイズで、持ち運びを優先した大きさにしております。大きさの感覚が伝わるよう、手に持った状態の画像を商品ページに追加いたしました。

寸法の数字を具体的に書くと、次に読む人の判断材料になります。画像の見せ方はサブ画像6枚の構成で扱っています。

品質・不良への返信

ご不便をおかけし、大変申し訳ございません。初期不良の可能性がございますので、お手数ですが注文履歴から出品者へご連絡ください。状況を確認のうえ、交換または返品の手続きをご案内いたします。

ここでは原因を推測で書かないことが大切です。調べる前に「輸送中の破損と思われます」と書くと、事実と違ったときに信頼を失います。

配送・梱包への返信

お届けの際に箱が傷んでいたとのこと、申し訳ございません。いただいたご意見をもとに、緩衝材を増やす梱包に変更いたしました。

改善した内容は、実際にやったことだけを書きます。予定や検討中のことを「改善しました」と書くのは避けてください。

書いてはいけないこと

返信で次のことを書くと、規約に触れたり、読んだ人の印象を悪くしたりします。

  • 評価の変更や削除を頼む。「修正していただけませんか」は書かない。返金や交換と引き換えにする書き方は、規約違反とみなされるおそれがあります
  • 見返りを示す。「次回使えるクーポンを差し上げます」など、評価と結び付く特典は書かない
  • 反論・言い訳。「他のお客様からは好評です」「使い方が間違っています」は、読んだ人に不信感を残します
  • 個人を特定できる情報。注文番号・名前・住所など、購入者の情報を公開の場に書かない
  • 外部への誘導。自社サイトやSNS、メールアドレスへの誘導は書かない

規約上の線引きは変わることがあるので、迷ったらセラーセントラルのレビューに関するポリシーを確認してください。レビューの依頼で許される範囲はレビューの増やし方と低評価への対応にまとめています。

返信より先に直すこと

返信は、付いてしまった低評価への手当てです。低評価が増える原因そのものは、返信では止まりません。

月に一度、低評価を種類ごとに数えてみてください。

数えた結果(例)見直す場所
期待とのずれが多い画像・寸法・色の表記。箇条書きの1行目
事実の誤解が多い付属品の説明、使い方の案内、同梱物
品質・不良が多い仕入れ先との品質基準、検品の方法
配送・梱包が多い梱包仕様、納品時の荷姿

同じ種類の不満が3件以上そろったら、個別の返信より先に、その原因を直すことを優先します。競合の低評価も同じように数えると、自社が先回りして直せる点が見つかります。やり方は競合レビューの分析と差別化で紹介しています。返品が多い場合は返品率を下げる方法も合わせて確認してください。

よくある質問

すべての低評価に返信したほうがよいですか。 すべてに書く必要はありません。返信が効くのは、事実の誤解を正せるもの、問い合わせ先を案内すれば解決できるもの、改善した内容を伝えられるものです。「好みに合わなかった」という感想だけのものに毎回返信すると、ページ全体が言い訳の多い印象になります。返信するかどうかは、読んだ次のお客様の判断に役立つかで決めてください。

低評価の内容が明らかに事実と違う場合は、どうすればよいですか。 まず、ポリシーに反する内容(商品と関係のない内容、個人情報、明らかな虚偽など)かどうかを確認します。当てはまる場合は、セラーセントラルの所定の手順で報告できます。当てはまらない場合は、返信で正しい情報を淡々と添えるにとどめます。反論に見える書き方は、事実が正しくても読んだ人の印象を悪くします。

返信を書いたあと、何を見ればよいですか。 返信そのものの効果は測りにくいので、商品全体の数字を見ます。星の平均、低評価の種類ごとの件数、ユニットセッション率(購入率)を月ごとに並べ、ページの修正と合わせて変化を確認してください。購入率の見方は購入率を上げる方法にまとめています。

まとめ

  • 返信の前に、不満を「事実の誤解・期待とのずれ・品質・配送」の4種類に分ける
  • 返信は「受け止め・事実・次の行動」の3つの部品で、100〜200字に収める
  • 読むのは書いた本人だけでなく、次に買うか迷っている人だと考える
  • 評価の変更依頼、見返り、反論、個人情報、外部への誘導は書かない
  • 同じ種類の不満が3件以上そろったら、返信より先に原因(画像・説明・品質・梱包)を直す
  • 返信できる場所や機能は変わることがあるので、セラーセントラルで現在の経路を確認する

まずは直近3か月の低評価を4種類に分けて数えてみてください。どこから直すかが見えてきます。レビューと商品ページの見直しを含めて相談したい場合は、無料の運用診断からどうぞ。