自己配送(出品者が自分で発送する形)で出品していると、商品ページのお届け予定が「1週間後」のように長く出ていることがあります。同じ商品をFBAで出している出品者が「明日」と表示されていれば、価格が同じでも選ばれにくくなります。

ただ、お届け日数が長い原因の多くは、配送そのものではなく設定の初期値がそのまま残っていることです。実際には翌日に出荷できているのに、設定上は「準備に数日かかる店舗」として扱われているケースがよくあります。

この記事では、Amazon 自己配送 お届け日数が何で決まるかを分解し、どの設定をどの順番で見直すかをまとめます。FBAに切り替えるかどうかの判断はFBAと自己配送の使い分けに書いているので、ここでは自己配送のまま日数を縮める方法に絞ります。

お届け日数は「出荷作業日数+配送日数」で決まる

商品ページに出るお届け予定は、大きく次の足し算で計算されます。

  1. 出荷作業日数:注文を受けてから出荷するまでの日数。SKUごとに設定する
  2. 締め時刻:その日の出荷に間に合う注文の受付時刻。これを過ぎた注文は翌営業日扱いになる
  3. 配送日数:出荷してから届くまでの日数。配送設定(配送パターン)で地域ごとに決める
  4. 休業日:土日祝などを休業日にしていると、その日は日数に数えられない

たとえば、出荷作業日数が2日、配送日数が2〜3日、土日が休業日の場合、金曜の夕方の注文は翌週の水〜木曜あたりのお届け予定になります。実際には月曜に出荷して火曜に届く運用ができていても、表示は設定どおりに長くなります。

表示を縮めたいなら、実際の運用ではなく設定の数字を見に行く、というのが出発点です。

見直す順番と、それぞれの確認箇所

効果が大きく、手間が小さいものから順に並べると次のとおりです。

順番見直す項目確認する場所縮む日数の目安(仮の例)
1出荷作業日数在庫管理で各SKUの詳細を編集2日→1日なら1日短縮
2締め時刻配送設定の中の出荷に関する設定午前→午後にすると当日扱いの注文が増える
3配送日数(配送パターン)配送設定の配送パターン地域ごとに1日ずつ縮む場合がある
4休業日休業日・営業日の設定週末の注文で1〜2日の差が出る

画面の名前や項目の位置は変更されることがあるので、セラーセントラルの最新のヘルプで場所を確認してください。

1. 出荷作業日数を実態に合わせる

最初に見るのは出荷作業日数です。新規に出品したSKUは、初期値のまま長めの日数が入っていることがあります。一括で登録したファイルに列が空欄のままだった、というのもよくある原因です。

確認のしかたは次のとおりです。

  1. 在庫管理で対象のSKUを開き、出荷作業日数の欄を見る
  2. 直近1か月の注文について、注文日と実際の出荷日の差を数える
  3. 差の最大値(遅れた日を含めて)を出荷作業日数にする

ポイントは、平均ではなく遅い側に合わせることです。仮に普段は当日出荷でも、月に何度か翌日になる日があるなら、1日に設定しておくほうが安全です。

2. 締め時刻を出荷の実態に合わせる

午前中しか当日扱いにしていない設定だと、昼以降の注文はすべて翌日扱いになります。夕方に集荷が来る運用なら、締め時刻を集荷の少し前まで遅らせられます。

ただし、締め時刻は「その時刻までの注文をその日に出荷できる」という約束です。梱包に1時間かかるなら、集荷時刻の1時間以上前に置きます。

3. 配送パターンの日数を配送会社の実日数に合わせる

配送パターンでは、地域ごとに配送日数を設定します。初期値は全国一律で長めになっていることがあるので、使っている配送方法の実際の日数に合わせて地域ごとに入れ直します。

確認には、過去の出荷の追跡情報が使えます。出荷日と配達完了日を地域別に10件ずつ程度拾い、遅い側の日数を入れます。離島や一部地域は別に分けて長めに設定し、本州の主要地域だけを短くする、という分け方もできます。

4. 休業日を見直す

土日を休業日にしていると、金曜夕方〜日曜の注文はすべて月曜以降の起算になります。週末に1日だけでも出荷できるなら、その曜日を営業日に戻すだけで、週末の注文のお届け予定が縮みます。

縮めすぎたときに起きること

日数を縮めるのは簡単ですが、守れない設定にすると逆効果です。

失敗例起きること防ぎ方
出荷作業日数を0日にしたが当日出荷できない日がある出荷遅延が記録され、アカウントの指標が悪化する遅い日に合わせて設定する
締め時刻を集荷ぎりぎりにした梱包が間に合わず翌日出荷になる梱包時間ぶん前に置く
全地域の配送日数を1日にした遠方の注文で予定日を過ぎる地域ごとに実日数で分ける
繁忙期も同じ設定のままセール時に出荷が追いつかない繁忙期の前に一時的に日数を戻す

出荷の遅れや予定日を過ぎた配達は、店舗の評価や出品の状態に影響します。指標の見方はアカウント健全性の確認のしかた、評価が下がったときの対処はストア評価の維持のしかたにまとめています。

縮めた日数は約束として守れる範囲にとどめる。この線を越えると、表示が早くなった分以上に失うものが出てきます。

縮めた効果を確かめる

設定を変えたら、効果を数字で確認します。

  1. 変更日を記録する。いつ何を何日から何日にしたかを残しておく
  2. 商品ページのお届け予定を実機で見る。反映には時間がかかることがあるので、翌日以降に確認する
  3. 2〜4週間後に数字を比べる。ビジネスレポートのセッション数とユニットセッション率、カートボックスの獲得率を、変更前の同じ長さの期間と並べる

同じ商品を複数の出品者が売っている場合、お届け日数はカートボックス(商品ページの購入ボタンを取る出品者の枠)の獲得にも関係します。価格が同じでもカートを取れていない場合は、カートボックスが取れない原因もあわせて確認してください。

比べるときは、同じ期間に価格や広告を大きく変えないことです。複数の変更が重なると、何が効いたのか分からなくなります。

自己配送のまま縮められない場合

出荷作業日数も配送日数も実態どおりなのに、まだ長い。この場合は、設定ではなく運用の側に限界があります。選択肢は次の3つです。

  • 出荷の体制を変える:集荷の時刻や回数を増やす、梱包資材をSKUごとに用意して作業時間を減らす
  • 売れ筋だけFBAに移す:全商品ではなく、回転の速い数SKUだけをFBAに入れる
  • 出荷の頻度を上げる外部の倉庫を使う:出荷代行の費用と、お届け日数が縮むことによる売上の差を比べて判断する

どれが合うかは、商品の回転と粗利で変わります。仮に1個あたりの粗利が小さい商品なら、出荷代行の費用で赤字になることもあります。費用を含めた利益の確認は利益シミュレーターで試算できます。FBAの手数料や保管料はカテゴリー・サイズ・時期で変わるので、セラーセントラルの最新の案内と自社の実数で確認してください。

よくある質問

出荷作業日数を変えたのに、商品ページのお届け予定が変わりません。 反映までに時間がかかることがあります。翌日以降にもう一度確認してください。それでも変わらない場合は、変更したSKUと表示を見ているSKUが同じか、配送パターンがそのSKUに割り当てられているかを確認します。複数の配送パターンを作っていると、意図しないパターンが当たっていることがあります。

お届け日数を短くすると検索順位は上がりますか。 順位の仕組みは公開されていないので、直接の効果は言い切れません。ただ、お届けが早い商品はクリックされやすく、購入されやすい傾向があります。結果として販売が増えれば、順位にも良い影響が出ることが期待できます。効果は変更前後の数字で確かめてください。

繁忙期だけ日数を長くしても問題ありませんか。 問題ありません。守れない日数を出し続けるより、セールや年末の前に一時的に長くするほうが安全です。戻し忘れを防ぐため、変更日と戻す予定日を記録しておきます。年末の準備は年末商戦の対策にまとめています。

まとめ

  • お届け日数は「出荷作業日数+配送日数」に締め時刻と休業日が加わって決まる
  • 表示が長い原因の多くは、初期値のまま残った設定
  • 見直す順番は、出荷作業日数→締め時刻→配送パターン→休業日
  • 設定は実際の出荷の遅い側に合わせる。守れない日数にしない
  • 変更日を記録し、2〜4週間後にセッション数とユニットセッション率を比べる
  • 設定で縮まらない場合は、出荷体制の見直しか売れ筋だけのFBA移行を検討する

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