「2個セットにすれば客単価が上がるのでは」「関連商品を組み合わせて売りたい」。Amazonで商品が売れ始めると、多くの出品者がセット商品を考えます。
ただ、セットは単品と同じ感覚で登録すると、検索で見つからない、単品の売上を食う、手数料で利益が残らない、といった問題が起きます。登録の方法を誤ると、規約上の問題で出品が止まることもあります。
この記事では、amazon セット商品 出品の判断と手順を、分けるかどうかの判断 → 登録の手順 → 商品名と画像 → 利益の確認 の順で整理します。まとめ買いを値引きで促す方法はまとめ買い割引の設計で別に書いています。
amazon セット商品 出品の前に決めること:分けるか、まとめるか
セット商品には大きく2つの作り方があります。同じ商品を複数個まとめる「数量セット」と、異なる商品を組み合わせる「組み合わせセット」です。どちらも、まず「単品とは別の商品として登録するのか」を決めます。
| 作り方 | 登録の形 | 向くケース | 注意する点 |
|---|---|---|---|
| 同じ商品の数量セット | 単品の親子(バリエーション)に「個数」として加える | 消耗品で、まとめて買う人が多い | 単品と同じページに並ぶので、価格差が分かりやすい必要がある |
| 同じ商品の数量セット | 単品とは別の商品(別ASIN)として登録 | 業務用・まとめ買い需要で検索語が違う | 単品とレビューが分かれる |
| 異なる商品の組み合わせ | 別の商品(別ASIN)として登録 | ギフト・スターターセットなど用途がはっきりしている | 組み合わせに必然性がないと、規約上問題になることがある |
判断の基準はシンプルです。検索する人が単品と同じ語で探すなら、バリエーションにまとめる。違う語(「業務用」「まとめ買い」「ギフト」など)で探すなら、別の商品として登録します。バリエーションの組み方はバリエーション(親子)登録の設計、ASINを分けるかの考え方はASINを分けるか、まとめるかで詳しく扱っています。
組み合わせセットの規約の考え方
異なる商品を組み合わせるセットは、Amazonの出品規約にセット商品(バンドル)に関する決まりがあります。おおまかには、組み合わせる商品どうしが一緒に使うものであること、商品名と画像でセット内容が分かること、他社ブランドの商品を勝手に組み合わせないこと、といった考え方です。細かな条件はカテゴリーによって違い、更新もされるので、登録前にセラーセントラルのヘルプで最新の規定を事前に確認してください。
セット商品を登録する手順
別のASINとして登録する場合の流れです。
- 既存のASINに相乗りしないことを確認する。 同じセット内容の商品がすでにあるか検索します。自社ブランドで新しく作るセットなら、新規の商品として登録します
- 商品コードを用意する。 セットにはセット用のJANコードが要ります。単品のJANコードを流用することはできません。取得の流れはJANコードの取り方を参照してください
- カテゴリーと商品タイプを選ぶ。 セットの中心になる商品のカテゴリーを選びます。組み合わせによって手数料率が変わることがあるので、どのカテゴリーで登録するかは利益にも響きます
- 商品名・画像・箇条書きを入れる。 次の節で書くとおり、セットであることと内容をはっきり示します
- 在庫の作り方を決める。 FBAで売るなら、セットの状態で1つの梱包にして納品します。バラバラのまま納品すると、単品として扱われるおそれがあります
登録の全体の流れや、つまずきやすい入力欄は商品登録の手順にまとめています。
商品名と画像の注意点
セット商品でいちばん多い失敗は、「届いた商品が思っていたものと違う」という返品と低評価です。原因の多くは、セット内容がページで伝わっていないことです。
- 商品名に個数と内容を入れる。 「〇〇 2個セット」「〇〇と△△のセット」のように、何がいくつ入っているかを商品名の前半に書きます
- メイン画像にセットの中身をすべて写す。 1個だけ写すと、単品と区別がつきません。セットに含まれるものが全部見えるように並べます
- 箇条書きの1行目にセット内容を書く。 個数、サイズ、組み合わせた理由を書きます。箇条書きの組み立て方は箇条書き5行の設計を参照してください
- 単品ページとの違いを説明する。 1個あたりの価格が下がるのか、組み合わせて使うと何が楽になるのかを書くと、セットを選ぶ理由になります
手数料と送料を含めて利益を確かめる
セットは売価が上がるぶん、手数料も変わります。単品の利益をそのまま掛け算すると、見込みを外します。
仮に、売価1,500円・原価500円の単品を、2個セット2,800円で売るとします。販売手数料率を10%と仮定すると、単品の販売手数料は150円、セットは280円です。FBAの配送代行手数料は、単品が仮に350円、セットはサイズと重さが増えて仮に450円とします。
| 項目(仮定) | 単品 | 2個セット |
|---|---|---|
| 売価 | 1,500円 | 2,800円 |
| 原価 | 500円 | 1,000円 |
| 販売手数料(10%と仮定) | 150円 | 280円 |
| 配送代行手数料(仮定) | 350円 | 450円 |
| 1回の購入で残る額 | 500円 | 1,070円 |
| 1個あたりに直すと | 500円 | 535円 |
この仮定では、セットのほうが1個あたりで35円多く残ります。配送代行手数料が1回分で済むためです。逆に、セットにしたことでサイズ区分が上がり、配送代行手数料が大きく増えると、セットのほうが損になることもあります。
販売手数料率と配送代行手数料は、カテゴリー・サイズ・時期で変わるので、セラーセントラルの最新の案内と自社の実数で確認してください。自社の数字を当てはめるには利益シミュレーターが使えます。手数料の調べ方はFBA手数料の調べ方で説明しています。
単品の売上を食っていないかを見る
セットを出したあとは、セットの売上だけでなく、単品とセットを合わせた合計を見ます。セットが売れても、単品が同じだけ減っていれば、全体の利益は増えていないかもしれません。登録前と後で4週間ずつ、単品とセットの販売数と利益の合計を比べてください。
よくある質問
単品のレビューはセット商品にも表示されますか。 別のASINとして登録した場合、レビューは基本的に分かれます。同じ親子(バリエーション)にまとめた場合は、ページ上で共有されることがあります。立ち上げ直後のレビュー数を重視するなら、この違いも判断材料にしてください。
他社の商品と自社の商品を組み合わせてセットにできますか。 他社ブランドの商品を許可なく組み合わせて、新しいセット商品として登録することは問題になりやすい行為です。組み合わせる場合は、自社ブランドの商品どうしにするか、権利者の許可を得たうえで、規約の最新の規定を事前に確認してください。
セット商品は広告を別に出すべきですか。 セットを別ASINにしたなら、広告もセット用の検索語(「まとめ買い」「業務用」「ギフト」など)を中心に組み立てます。単品と同じ語に出すと、自社の単品とセットで広告枠を取り合うことになります。
まとめ
- amazon セット商品 出品は、まず「単品と同じ語で探されるか」で、バリエーションか別ASINかを決める
- 組み合わせセットは、出品規約のセット商品に関する規定を事前に確認する
- セット用のJANコードを用意し、FBAならセットの状態で梱包して納品する
- 商品名・メイン画像・箇条書きの1行目で、セットの内容と個数をはっきり伝える
- 利益は手数料と配送代行手数料を含めて「1個あたり」で比べ、単品との合計でも確かめる
自社の商品でセットを作るべきか迷う場合は、Amazon運用代行の進め方を参考にするか、相談フォームから状況をお知らせください。
