キャンペーンを作ったのに、何日たってもインプレッション(表示回数)が0のまま。あるいは、昨日まで出ていた広告が急に表示されなくなった。Amazon広告の相談で、こうした状況はよくあります。

このとき、いきなり入札額を大きく上げる人が多いのですが、原因が商品側にある場合、入札をいくら上げても表示は戻りません。逆に、設定の小さな見落としが原因なら、1か所直すだけで翌日には戻ります。

この記事では、amazon広告 表示されない状態を 商品側の原因 → 設定側の原因 の順に切り分ける手順をまとめます。表示はあるのに売上につながらない場合は、広告の効果が出ない原因の切り分けを参照してください。

amazon広告 表示されない原因は2つに分かれる

広告が表示されない原因は、大きく2つに分かれます。

  • 商品側の原因:そもそも広告に出せる状態になっていない(在庫切れ、カートを取れていない、出品停止など)
  • 設定側の原因:出せる状態だが、設定が配信を絞っている(予算、入札、キーワード、除外、期間など)

確認は商品側から始めます。商品側に問題があると、設定をいくら直しても無駄になるためです。全体の順番を表にすると次のとおりです。

順番確認すること見る場所よくある状態
1在庫があるか在庫管理在庫切れ・入荷待ち
2カートを取れているか商品ページ・ビジネスレポート他の出品者にカートを取られている
3出品が止まっていないか在庫管理・アカウント健全性価格エラー・規約による停止
4広告の対象外の商品でないか広告作成画面の表示広告に出せないカテゴリー
5キャンペーンと広告が配信中か広告の管理画面一時停止・終了日の経過・審査中
6予算が残っているか広告の管理画面日予算を午前中に使い切っている
7入札額が足りているか推奨入札額との比較推奨の下限より大きく低い
8キーワードの数と一致タイプターゲティングの画面語が少なく、完全一致だけ
9除外設定で消していないか除外キーワード・除外商品主力の語を除外している

商品側の原因:在庫・カート・出品停止

1. 在庫切れ

在庫が0になると、その商品の広告は配信されません。FBAなら、入荷処理中で販売可能な在庫になっていない場合も同じです。広告が止まった日と在庫が切れた日を照らし合わせれば、すぐに分かります。

在庫切れは広告が止まるだけでなく、検索順位にも響きます。発注の基準は在庫切れを防ぐ発注基準で説明しています。

2. カートを取れていない

スポンサープロダクト広告は、基本的にカート(おすすめ出品)を取れている商品に配信されます。相乗り出品者がいて、価格や配送条件で負けていると、自社の広告は出なくなります。原因の切り分けはカートを取れない原因を参照してください。

3. 出品停止・価格エラー

価格が上限・下限から外れて出品が止まっている、規約上の理由で停止されている、といった場合も広告は止まります。価格エラーの直し方は価格エラーで出品が止まったときの直し方にまとめています。

4. 広告の対象外の商品

一部のカテゴリーや商品は、広告に出せないことがあります。広告作成画面で商品を選ぶときに「対象外」と表示される場合はこれです。どの商品が対象外になるかの条件は変わることがあるので、広告のヘルプで最新の案内を確認してください。

設定側の原因:配信状態・予算・入札

5. キャンペーンや広告が配信中になっていない

意外に多いのが、単純な状態の見落としです。

  • キャンペーンか広告グループ、または広告そのものが一時停止になっている
  • 開始日が未来の日付になっている、または終了日を過ぎている
  • スポンサーブランド広告などで、審査中のまま、または審査で差し戻されている
  • 支払い方法にエラーがあり、配信が止まっている

管理画面の「ステータス」列を、キャンペーン・広告グループ・広告の3段すべて確認します。1段でも止まっていれば配信されません。

6. 予算を使い切っている

日予算が小さすぎると、午前中に使い切って午後は表示されなくなります。管理画面で「予算超過」の表示が出ていないか、時間帯ごとの表示回数が途中で途切れていないかを見ます。予算の配り方は広告予算の配分で整理しています。

7. 入札額が低すぎる

入札額が、その語で表示されるのに必要な水準より大きく低いと、オークションで負け続けて表示されません。管理画面に出る推奨入札額の幅と比べ、下限を大きく下回っている語は引き上げを検討します。

仮に、推奨入札額の幅が80〜120円の語に30円で入札しているなら、表示がほとんど出ないのは自然です。いきなり上限まで上げるのではなく、まず推奨の下限付近まで上げて3〜7日様子を見ます。決め方は入札額の決め方で詳しく書いています。

設定側の原因:キーワード・除外

8. キーワードが少ない、または一致タイプが狭い

検索数の少ない語を数語だけ、しかも完全一致で設定していると、そもそも表示の機会がほとんどありません。表示を確保したい段階では、検索数のある語を足し、フレーズ一致や部分一致も組み合わせます。一致タイプの使い分けは一致タイプの使い分けを参照してください。

9. 除外設定で主力の語を消している

除外キーワードや除外商品の設定が広すぎると、本来出したい検索にまで出なくなります。たとえば「ケース」をフレーズ一致で除外すると、「スマホ ケース」で売りたい商品の広告まで止まります。除外の一覧を見直し、主力の語を巻き込んでいないかを確認します。

直したあとに見る数字と待つ期間

原因を直したら、次の順に戻りを確認します。

  1. 翌日:表示回数が0から動いたか。状態の見落としや予算切れなら、翌日には戻ることが多いです
  2. 3〜7日後:入札やキーワードを変えた場合は、表示回数とクリック数が安定するまで待ちます
  3. 2週間後:表示が戻ったら、クリック率と転換率を見て、広告として利益が出ているかを判断します
直した内容戻りを確認する目安戻らないときに疑うこと
一時停止・期間・支払いの解消翌日他の段(広告グループ・広告)も止まっていないか
在庫補充・カート回復在庫が販売可能になった翌日カートの獲得率が戻っているか
予算の引き上げ翌日時間帯ごとに途中で途切れていないか
入札・キーワードの見直し3〜7日推奨入札額との差、語の検索数

表示が戻ったあとも数字が安定しない場合は、アカウント全体の構造に原因があることもあります。自社だけで切り分けが難しいときは、Amazon広告の運用代行の進め方を参考にするか、無料の診断で現状を整理してください。

よくある質問

広告を作った直後に表示されないのは普通ですか。 作成直後は、配信が始まるまでに少し時間がかかることがあります。スポンサーブランド広告のように審査がある広告は、審査が終わるまで表示されません。数日たっても0のままなら、この記事の順番で確認してください。

入札額を上げれば表示は戻りますか。 原因が入札額の不足であれば戻ります。ただし、在庫切れやカートを取れていないなど商品側に原因がある場合は、入札を上げても表示されません。入札を触る前に、まず商品側の4項目を確認するのが近道です。

一部のキーワードだけ表示されないのはなぜですか。 その語の入札額が推奨の幅より低い、検索数がもともと少ない、別のキャンペーンの除外設定で消している、といった原因が考えられます。語ごとに推奨入札額と検索数を見比べ、除外の一覧に含まれていないかを確認してください。

まとめ

  • amazon広告 表示されない原因は、商品側(在庫・カート・出品停止・対象外)と設定側(状態・予算・入札・キーワード・除外)に分かれる
  • 確認は商品側から。商品側に原因があると、入札を上げても表示は戻らない
  • ステータスはキャンペーン・広告グループ・広告の3段すべてを見る
  • 入札は推奨の下限付近まで上げて3〜7日待ち、いきなり上限まで上げない
  • 直したら翌日・3〜7日後・2週間後の3回で戻りを確認する

広告の止まりやすい箇所を毎月まとめて点検したい場合は、半期に一度の広告アカウントの棚卸しも合わせて使ってください。